メンタルモデルという言葉があります。
システム思考を考えるときに、よく出る言葉です。
私たちは、それぞれの仕事を語るときに、業界としての枠組みでとらえます。
私の会社の場合であれば、基本的には、建設業という業界の枠組みになります。
産業分類というきちんと明確化されたものがあり、事業として遂行するために、役所から、建設業の認可をいただいているために、営業できるわけですから、当然その考えは間違っていません。
今回、はじめて、エデュネットといういわゆる学習塾などが夏休みなどに勉強合宿という形で、受入をさせていただいている宿舎の集まりの会議に参加させていただきました。
他の参加者のみなさまと名刺交換をさせていただくのに、『なんで工務店がこんなところに…』と疑問を持たれている方が大勢いて、中学校の跡地利用の宿泊事業のおはなしをさせていただいたので、それでご理解をいただいたような次第です。
で、このたびのその会議の中で基調講演が行われました、テーマは『子どもは体験が必要だ…』というお話でだったのですが、これは実は建設業界でも十分に納得できるお話なのです。
そして、これからの時代にあっては、自分たちを取り巻く従来からある既存の枠組みをはずして考えるということはとても重要なことです。
常日頃から、あるメンタルモデルに支配されていると、どうしてもそこから思考が抜け出すことができないように思います。棚枠組みが小さければ小さいほど、可能性という部分に目をむけることができなくなります。
イノベーションと呼ばれるものは、画期的な技術革新をよくさしますが、既存の枠組みからはずしてものごとを考えることがイノベーションなのです。
ですから、こういうところに身を置くと、ほんとうに自分の考え方がいろいろと偏っているなーということに気付かされます。
そういう意味でもほんとうに意義のある会議だったと思います。