日本の鉱山 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

私はいつも将来を考えるときに、考えることがあります。


それは日本の産業の栄枯盛衰についてです。

かつて鉱山そのなかでも石炭は、黒いダイヤモンドと呼ばれていたそうです。

しかし、石炭が石油にとって変わり、かつて、炭鉱で活況を呈していた場所が、閉山に追い込まれ、町が活力を失ってしまったという例は全国山ほどあります。


あの、軌跡を考えるに、日本の建設業界というものもいわゆるそういう憂き目に合う可能性があるのではないかと思っているのです。

公共インフラの整備という鉱山がついこの前まで、地方を支えていたことがまぎれもない事実です。

しかし、時代がまた変わっていく中にあって、永遠に続くものでありません。


業界を発展に導くための努力は惜しんではいけないと思いますが、それはあくまでも時代に即応する形でという条件がついています。

最近の公共投資を見ていると、道路がついた先のビジョンが語られていないような気がしてなりません。

道路をつける目的というは、人とモノの交流を促進させるためにあるはずであって、道路をつくることが目的化してしまっているようなふうがあるわけです。

どんな人、どんなものを交流させていくのか、そこの部分をしっかりとらまえないといけないと思うのです。

もう建設業界の華やかな時代は終焉を迎えつつあるのではないか…。それが私の持論です。

自治体としても、投資というものをし続けないことには未来がないのです。公共事業を減らす時代が来ていることは否定はしませんが、それだけで町が活気付くはずなどないのです。


真に人とモノが交流する時代に何がふさわしいのか、人を磨き上げる以外にないような気がします。