昨日は神戸にて最後の経営革新塾が行われ出席しました。これまでの経営を振り返り、新たな一歩を踏み出すというのが、そのテーマです。9月から8回、神戸に通いました。
『お客様は誰か』そして『何を提供しているのか』ということを問う8回でした。いうまでもなく、うちの会社は、工務店という名のつくとおり、建物や、土木構造物を顧客に提供するのが使命です。
だから、簡単にいえば先程の問いの答えはそれで、片付くわけですが、でももっと深く考えてみると、いわゆるハードだけを提供しているのではありません。個人の新築やリフォームをさせていただいたお客様には、『より快適な生活』であったり、『やすらぎ』であったり、ハードの提供を通じて、そういったより心の充足みたいなものを提供してきているといえるのです。
そんな具合に、自分たちが提供しているものについて、今一度振り返ってみたわけです。当社では、土木、建築と幅広く仕事をさせていただき、個人のお客さま、法人のお客様、また公共事業を通じて、地域の皆様の幸せにつながるお仕事をさせていただいてきました。
工務店という名のつく会社はたくさんありますが、工務店の数だけその事業領域はさまざまあります。土木工事を専業としているところ、建築工事を専業としているところ、住宅のみをしているところ、公共工事を主体としているところ、もうそれは、さまざまな領域があります。
うちの事業領域は業種的なくくりでいうと建築、土木が半々ぐらいでしょうか?また民間、公共も半分ぐらいでしょうか。
村岡という非常に人口密度の低い地域で百貨店のような事業展開をさせていただいてきました。
そういったものを振り返ってみたとき、何が自社のベースにあるのかに思いをめぐらしてきました。
まだはっきりとみえているわけではありませんが、ひとつはっきりしてきたことは、ハチ北、香美町、但馬と少しずつ事業エリアをふやしながら、地域に対する愛情を形あるものとして表現してきたのだということです。
工事をさせていただくという行為でお取引をさせていただいていますが、それ以外の地域の活動にも積極的に取り組んできたつもりです。
そういったものを総括すると、やはり山や川や田んぼが存在し、四季おりおりの季節が移り変わり、シャイで温かい人に囲まれているこの地域がやっぱり好きなんだなーとそれがいまの会社をつくってきたんじゃないかそんなふうに思うわけです。
先般、兎塚中学校の跡地利用に名乗りをあげ、事業プレゼンの中で、審査員のみなさまや地域の方に訴えてきたことも、やはり地域が好きだという気持ちをなんとか形にしていきたい、そしてその気持ちが少しでも地域の反映につながっていくように努力していくということでした。
そういう立ち位置がだんだんと明確になってきたことで少なくとも、東西南北の360度のうちの、45度ぐらいには、行くべき方向が絞りこまれてきたような気がします。
地域への気持ちを形にし、より但馬らしい但馬を、より香美町らしい香美町を、よりハチ北らしいハチ北を深く掘り下げ、個性的で魅力ある地域の創造のために、尽力していきたいと思います。