今日は勤労感謝の日です。
私が尊敬している経営者の一人が、伊那食品工業の塚越寛会長です。
かんてんというかなりマイナー食材のことをこれだけ世に広めた人もこの人の経営哲学があってのことだと思います。
そんな塚越会長は、高校時代を病気入院という形で過ごされ、ベッドの上で、いつも外を見て、動けることがなんと幸せなことなんだろうと痛感し、退院され社会復帰されたときに、働けるということだけでなんとありがたいことなんだとしみじみ感じたそうです。
地元伊那にある木材会社に勤めるも社長の命令で、伊那食品に転籍を命じられますが、働けることがありがたいと思っている会長は、喜んでそれを受け入れ、そして劣悪な職場環境に改善に改善を重ね、いまや世界中の経営者がといっても大げさでないほど、伊那食詣でをするぐらい注目を集める会社に成長したということです。
あの、ペルーの落盤事故でも、現場に閉じ込められた人たちに、規律を課し、そして一人ひとりに役割を与えたといいます。
その役割を与えられる中で、自分は単なる生き物ではなく、人として生きているんだ、誰かの役に立っているんだという使命を感じ、生きるモチベーションを持ち続けられたんだと思います。
今日の日を迎え、改めてその塚越会長の言葉の意味を感じる今日この頃です。