エコツアーのプログラムをつくっていくのに、地元の母さんたちと山に入っているのですが、本当にたくさん教えてもらうことばかりで、感心しきりです。
単に木や花の名前を知っているだけではなくて、これはこうすれば食べられるとか、昔はこれをこんなふうに使っていたとか、もうそれはそれはどんどこどんどこ知恵が出てくるわけです。
昔は、その家の姑さんが、嫁さんに対して、こんな形で知恵を伝授していき、そして、また嫁さんは自分で新たな知恵を蓄積し、そしてまた次の世代に引き継いでいくというということを連綿と続けてきたのだと思います。
実は、このまえのときも、わらびのとれる場所を教えていただきました。恥ずかしながら、初めてわらびとりを経験したような次第で、自分の蓄えている知恵がなんと貧相なのかとちょっとがっかりしたのですが、そういう知恵の宝庫がこの地域の先輩たちなのだと思うと、本当に誇らしく思いました。
エコツアーのプログラムを作っていく中で、こうやって世代の違う人間が集い、そこでいろいろな知恵を授かっていくということが、かなり重要だと改めて思います。そのためにもこういう機会をつくっていくこともまた重要だなと思います。
おばあちゃんの知恵袋みたいな記事やほんもあったりしますが、本当の知恵袋はまさに目の前にあるんですね。