いま地元で一生懸命取り組んでいるのが、ハチ北のエコツアーの企画です。5年ほどかけて今年ようやく商品としてリリースすることになりました。
ハチ北には、高層湿原の大池があります。スキー場として開発されてきたハチ北で、山頂から私たちが住んでいる山麓まで、山の大部分がスキー場のコースとなっているのですが、湿地帯で、しかもその部分が沼地のようになっていたため、スキー場開発を免れることになりました。
トチノキやハルニレ、イタヤカエデ、ハウチワカエデなどの広葉樹の森がそこにはあり、四季の移り変わりとともにさまざまな表情をみせてくれる場所があります。
学識者の方がたがよく植生の調査に入られていたのですが、とてもすばらしい森なので、みなさんがいつも感心されているのでした。
5年ほど前からそのハチ北の自然のすばらしさを伝える役割を担うインタープリター(=通訳、案内人)の養成に勤めてきました。
昨年はモニターツアーも開催し、実際にお客様にもそのガイド付ツアーと体験してもらい、改良を加えて、今年ようやく有料のツアーを実施することになったわけです。
自然を体験するには、なんの知識ももたず、森のとびこんでもそれなりに楽しむことができるのですが、インタープリターを通じて森に入ると、いろんなものが本当によくみえてきます。
私も、最初森に入ったときには、一面緑にしかみえなかったものが、知識を蓄えていくごとに、花や木などのそれぞれの固体があり、またそれらが複雑に共存する森の姿がみえてきました。
お客様にお伝えするものとして、完璧なことというのはありえないのですが、感動を共有してもらえるレベルにはなったんではないかと思います。
ぜひ一度体験してほしいものです。
ハチ北観光協会ホームページ春の散策エコツアー