移動の途中で、ちょっとだけ寄り道をしました。
播磨屋の豊岡工場です。
写真では何度か拝見したことがあったのですが、実際にこの目で確かめたくて、ちょうど移動ルートの近くだったので、脇を走っていきました。

〈写真はホームページより)
工場自体も工場らしからぬ、寄棟の屋根がのっかっており、周囲はぐるりと雑木や、竹林に囲まれていました。
時間がなかったので、中に入ることはしませんでしたが、播磨屋の工場のスキのなさに感動しました。単純に生産や効率ということだけを考えれば、敷地をもっと狭くして、そして、敷地の中に庭園をつくるということなどはしないことだと思います。
しかも、庭園はほどよく手入れが行き届いていました。
そして、これらにも当然経費はかかっているわけですので、せんべいの代金の中に当然こういった経費ものってくるということになります。
これをどうとらえるかです。私たちは、お菓子を食べるということはたんにそのモノを食するだけではなく、いっしょに作り手の心もいただいていますし、これが贈答品であれば贈る人の心もまたいただいているのです。
だから、これはまったくの無駄ではなく、必要なことなんだと思います。
そのへんのスキのなさに本当に感動してしまいます。
これだけ、モノあまりの時代にあって、そのモノにストーリーがないと売れない時代になっています。
そのストーリーをつくっているのは、提供する側の理念です。
オーナー播磨屋助次郎氏の心をまたかいまみた気がしました。