いま、学校では卒業式も、終業式もおわり、世間では、春休み突入、いよいよ新しい旅立ちにむけて、世の中が大きく動いている頃だと思います。
私は、大学の卒業は決まっていたものの、就職先はみつかっていませんでした。
帰る先があるという保険があったので、そういうこともできたのだとは思いますが、大学は、スキーだけに没頭して、生活のほとんどをそれを中心に回していたので、何か新しい世界を開きたくて、就職活動をすることを早々とあきらめ、海外に行くという目標を企てたところでした。
そして、アルバイト先をみつけ、とにかく海外に行くための資金づくりをするために、重労働でも金額がよく、なおかつ、3食食べさせてくれるところをみつけて働いていたのでした。
大学の途中で、みんながそれなりに必死に就職活動を行っている中、ある意味、それとは、まったく違う道を歩んで社会に飛び出したのですが、自分が意図をもって生きるという経験ができたことはそれなりに、貴重な経験で、また自分にとってはとても充実し、それはいまも自分の生きる糧にはなっているような気がします。
いまは、「多様な」という言葉がいろんな場面ででてきて、生き方も多様な生き方があるはずです。
どれがいいとか悪いとかいうのは、決めた人がその中で精一杯生きていればそれでいいわけで、どうしても大人的視点に立つと就職しない人をアウトローにみてしまう世の風潮は、替えなくていけないような気がします。
大事なのは、自分の生き様を自分がつくっていくことだと思います。
就職という道を選び、組織の一員となった人も、組織という文化の中でそれにあわせて生きていかなくはいけないものの、言われたことをただ漫然とこなすだけでなく、それを自分流に替えながら、自分の意思も加えながらさらに昇華させて行動することができればきっとその人は、自分が主体的に生きているということにつながると思います。
みんなが、それぞれの中で気持ちのリセットをして新たな未来を開くそんなとき、自分もその気持ちにあやかって生きて行きたいと思います。