ハチ北イベントシリーズ(と私が勝手に名づけたけど…)が開幕、ゴールドウィンジュニアカップ、ハチ北スラローム、ハチ北アルペン、ハチ北フェスティバル(そのときはいな行けど…)、兵庫県モーグル、西日本モーグルと大会が毎週のように続く。
その第1戦、主役は小中学生の子どもたち…、大回転競技である。
自分の主な役割は、運営側で、大会のポールのセットを行い、競技中のコース整備である。
アルペンスキーの場合、大会の当日セッターと呼ばれる旗門を設営する係がいて、右、左と旗門を立てていく。その日の選手層、人数、雪質、斜度などのいろいろな諸条件を把握して、旗門をセットしていく。選手が自分達のもてる能力を発揮して、その能力の差によって優劣がつくようなそんなセットを心がける。
スキーは、道具を使うスポーツである。ワックスを塗って滑るので、いかにスキーの手入れを十分に行っているかというのが、勝敗にものすごく大きく左右するもの…。でも、それだけで、順位がきまってしうようであれば、スポーツとしての価値がなくなってしまう。あくまで、体力やスキー技術をしっかりと出せるような状況を作り出してやることが大事なのだ。そのためには、インターバル、左右のふり幅を適度に変え、適切なスピードを維持させながら、かつ安全すぎず、危険すぎずという状況をつくりだすようにしなくてはならない。
同じコースを使っても、そうやって毎回セットをたてていくので、同じセットが存在することはない。選手には、インスペクションと呼ばれる下見が与えられ、セッターの意図を読みながら、自分の理想とするラインを組み立て、最速のラインを読み、競技に備えていく。
試合は無事に終わり、選手ももてる力を出し切れたいいレースだったと思う。
選手が自分の能力を最大限発揮するよう努力するように、役員もまたどう選手の力を引き出して、つぎにつなげていくことができるのかというのを考えている。
あとで反省会(という名の飲み会?)があり、あれやこれやといろんな話があり、その中では地域をいかにもりあげていくか、子どもたちをどう育てていくかにも話が及んだ。
単なる自分達の趣味や楽しみという枠を超えて、そういう思いをもってがんばる人たちがいるからこそ、大会が成り立っているということを改めて認識した。
まだまだ自分自身も未熟だけど、そう人たちと触れ合うことで、自分の成長にもつながっていくことができるこのイベントシリーズ。
大変だけれど、みんなでやりきって盛り上げていきたいと思う。