先日、某氏の撮影会に同行した。
ポートレイトをとるのに、それこそ数百枚の写真を撮影する。
めがねをかけていらっしゃる方なのだが、メガネも5~6種類、服も5種類ぐらいをとにかく撮りまくった。
周りから、ああでもないこーでもないといいながら、それこそ着せかえ人形のように、とっかえひっかえやってるが、本人も臆することもなく、いろんなことに挑戦していただいた。
おそらく本人の好みでないものも多かったに違いないが、周りがいいと思えばいいのであって、けっこう自分の好みと周囲が思うその本人の似合うものというのはおそらく、相当異なっていると思う。
大事なのは、その服や持ち物に対して自分が着せられているのではなく、着ているだという気持ちが大事なんだと思う。
やはり着せられていると、表情などに、そういう意識というものが写ってしまうのだし、その逆も真なりである。
そして、それはとにかく自分を信じるしかないわけであって、これは何も服に限らず、役職や、生き様そのものなんだと思う。
田舎の人間が、都会に出たときに、やはりどうしても気後れみたいなものが出てしまって、それが「あーあいつは田舎もんだ」というレッテルになる。
でも、芸能人だって、モデルだって、政治家だって、みんな地方の人間の集まりであって、そういう人たちが、自分の生き方に、自信を深めていって、誰もがあこがれる存在になるのだ。
だから、いかに自分がそれになりきるかってのはもうその人が覚悟を決めるしかないんだと思う。