いま一生懸命システム思考と呼ばれる考え方に関する本をむさぼり読んでいる。
これは、全ての現象には、単独で存する現象はないのであり、なんらかの影響を受けているというものである。
例えば、飯を食うという行為ですら、その前兆として腹が減るのという影響を受けている。そこには、人間が生きるためには活動するためのエネルギーが必要であり、となるわけである。
そういった前後の関連性もとらえてものごとをとらえていけば、問題解決につながるヒントが得られるのではないかということである。
直接的に働きかけるとかえってその問題を大きくしてしまう場合があるというものだ。
先ほどの例でいえば、腹が減るという現象に対してそれを解決するために飯を食うという対処が可能であるが、それ以前に、腹が減らないように、普段の活動量を減らすとか、腹が減らないように常に何かを少しずつ食べるといったことも手段としては考えられる。
そう考えていくと、すべてのものごとをある現象だけをとらえるのではなく、その前提となるものにまで、考えをめぐらして対応をしていくことが必要というわけである。
ただ、人間の活動には意思というものが働くために、こうすればこうしなければいけないという観念がつきまとってしまい、それに支配され、ほんとうの解決方法を見失う方法場合があるというやっかいな問題がつきまとう。
無意識の領域の部分にどう自分達の考えをめぐらすのか…それを可能にするには、普段から自分の考えをフラットにしてものごとを客観的にみられるようにすることを考えていかなくてはならない。
そんなことをいま学んでいる。
システムシンキング…相当に奥が深い…。果たして自分のものにできるのだろうか…。