よく、GDPが上昇したとかどうだとか、そんな話をよく聞く。経済が活性化しているかどうかの指標によく使われている数字である。
しかし、それに振り回されて、足元を見失っている。
田舎にいると、GDPとは違う物差しが動いているような気がするのだ。
先日、祖母がなくなり自宅葬を行った。葬儀屋さんにお願いして、葬儀のいろんな準備はしてもらったのだが、それ以上に、地域の人が助けてくれた。
うちのムラでは、葬儀をするのに、隣保や古くからの親戚、区の役員などが、関わって葬儀を手伝ってくれる。そういう葬儀屋さん以外の手による準備等はこれはほんとうにお金というものさしでは到底その手伝ってくれたことに対しての評価をすることなどできない。
同じようなことは、葬儀屋でもできるが、地域というつながりの中でしていただける葬儀はまったく価値が違う…。
葬儀にかぎらず、人が生きていくうえで、そういうもは数かぎりなくあり、そういうものは得てして、量を数値化することは不可能だし、しかし確実にそういう得たいのしれないものが存在する。それを見ることができるのが、また我々であり、それがきっと日本や地域の力でもあると思う。そういうものを敏感に感じ取っていけるじぶんでありたいと思う。