ものを買う立場になると、どうしても、えらそうにしてしまうというのは、世の常だと思う。
しかし、法律の勉強で以前教えてもらったことだが、例えば、ものを買うという行為は、ものを売る側はその品物を提供する義務があり、一方で買う側はお金を払う義務がある。
だから、そのお互いがしなければいけない義務を果たさなくてはいけないから、本来は対等という立場だいうことなのだ。
例えば代金後払いであったとしたら、物を購入した人は、物を手に入れた瞬間に、代金だけの債務がそこには残るわけだから、どっちが優位かというと(本来はそんな考えはないのだが)物を提供した側にあると考えられるだろう。
特に、現金で即、物を手に入れるということがなくなっている現代においては、よけいそうなんだと思う。
ローンや通販、手形、いろんな取引方法があって、物とそれに対しての対価の支払いにタイムラグが発生する。
そう考えると、手に入れる立場である我々、いわゆるお客様と奉っていただいても、相手との立場はイーブンな立場だということは忘れてはならないのだ。
だから、買う立場であっても、平身低頭、「買わせていただいてありがとうございます。」そんな謙虚な気持ちをもてるような自分でありたい。
まあ、実際、さまざまなサービスや物は、自分で作り出すことは不可能なわけで、そういう自分では不可能なものを手にすることができることは実にありがたいことである。