田舎は田舎2 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

先日のブログより、ご意見をいただいたので、ここで改めて申し上げさせていだきます。


田舎は田舎という表現に対して、誹謗中傷的な表現と受け取られてしまったのであれば、たいへん申し訳なく思っています。
私がいう田舎というのは、畑、田んぼ、山、川がある風景のことであり、また都会とは、人が作り出すビルやコンクリート構造物の塊の風景で人が密集している場所という単なるそういうことだと思っていて、もし、田舎という定義を「遅れている」とかそういうふうにはまったくとっていません。


ですから、猪名川が田舎であって田舎でなくという表現については、上の定義に照らしていただきたく思います。要は伝えたかったのは、その地域地域に役割があるということです。農村の役割は農村の役割をしっかり自覚していく。ニュータウンであればニュータウンの役割を自覚していくそういうことです。私たちの町は山村ですから、その山村という役割をしっかり果たしていくということです。その役割の中には、家づくりも含まれます。


現在、住宅雑誌等でも紹介されるような住宅というのは確かにきれいですし素敵だと思いますが、それはやはり周囲の風景となじんでいるかというのも重要なことだと思っています。この村岡という地域にそういうものがあっても浮いた感じがしてしまうだろうということです。風景になじむというのはとても家づくりでは重要なことだと思います。


それは、周囲や環境を意識をして、地域の中に自分があるという意識だと思います。そういう意識がないと自分が洋風が好きだから、赤が好きだからと、突如、突拍子もない家があらわることになってしまいます。自分の土地だから、自分の好きなような家を建てるというのであれば、まちはぐちゃぐちゃになってしまいますし、回りの人にも迷惑をかけてしまします。


それは田舎特有の文化によるものです。周りからは常に監視されているような状況だし、人づきあいも多いです。現に、葬式があれば、近隣の隣保は日役で出役ですし、結婚や出産があれば、そのあとにお披露目の会が催されてます。


最近では、そういうことを好まない人も多いですが、私は、地域の人と関われることのほうが好きです。他人になんでそこまで干渉されなきゃいけないんだといわれる人もいますが、田舎で生きていくには、そういう行事を欠くことができません。だから、家づくりまちづくりにおいても、周囲と調和させてつくっていくことが求められるわけです。ニュータウンでは、(私の推測ですが)そういうコミュニティーがあまりないのではないでしょうか。


もちろんニュータウンにもルールがありますから、突如とした突拍子もないものが現れてくることはないかもわかりませんが、それは、あくまで、都市計画法や、ディベロッパーが定めるルールであって、住民の合意形成によるものではないと思います。


もし、ニュータウンでもそういうまちづくりが行われているのであればとても素敵なことですし、もしそうであるなら、大変失礼なことを申し上げたんだと思います。この場を借りてお詫び申し上げます。