佐用で、大きな災害が発生していることはみなさんも周知のとおりである。
昨日、復旧活動の手伝いを行ってきた。
久崎という今回の災害でもっとも被害の大きかったところに、行ってきた。
ボランティアセンターに行って支援内容を聞いたところ、ある家の中にたまった泥を出すという内容であった。
床下に10cmほどの泥がたまっていて、スコップやジョレン等でかきだし、一輪車につんでは運び出すという内容だった。
ここのおうちは、昔ながらの田の字の家だったが、床上にどっぷりひたってしまい、家財道具の一切が水にぬれてしまいアウトという状況であった。
家も土足で入り込んで、泥だらけになって、ひたすら作業に没頭した。
しかし、被災した家族は落ち込むひまもなく、たくましかった。
泥がたまっているのをみて、「同じたまるんやったら、金やったらええんやけどなー」
親子でテレビのインタビューに答えたらしく「死なんで、まだ親子喧嘩できるだけましやがな」
と答え、「そんなインタビューやったらボツになるにきまっとるがな」と突っ込み
「こんなんなったらもう笑うしかないわな」
……絶句した。
財産という財産を失い、それでもたくましくあかるく気丈にふるまう家族の姿をみて、なんともいえなかった。
17年の台風23号といい、今回といい、洪水が頻発しているように感じる。
地球温暖化の影響で、雨降りのパターンが変わっているとも聞いている。
天災はいつなんどき、自分に降りかかってくるかわからない。
でも、もし人的影響があるとするなら、自分達ができることをやるまでのことだ。
お手伝いした家の外壁、窓下のキワになっているが、この家はここまで浸水した。自分の背丈よりも高い位置だ。
家の前の道路の状況、泥や家財道具であふれている。