人は変えることはできない。
「自分が変われば相手が変わる」
という格言がある。相手に何かをしてほしいときに、何度も何度もお願いに行くが、いっこうにらちがあかない場合というものはよくあるものだ。
そんなときに、この言葉を思い出す。
そんなとき、相手が変わる前にまず自分を変えよう。自分を変えることは、決意をすればいまからでもできるってわけだ。
先日、ある人と話をして、どうすれば相手を説得することができるのかと聞かれて、世にいう一般的に言われているこのことを話をさせてもらった。
しかし、なぜ、自分が変われば相手を変えることができるのかということに言及していることが少ないように思う。
私なりにいろいろ考えてみた結果がこうだ。
人は、変化するものには、注目をする。
季節の移り変わり、ヒーローの変身、ダイエットの成功例…などなど。
世の中の数あるトピックスも、なんの変化もなければ、話題にすることもできないわけであって、何か世の中が変化するから人は注目をするのだ。
人は変化を目の前にして、感動をする。この感動という言葉は、決していい意味だけで使っているのではなくて、悪い面でもそうである。ある人の行動に失望する、大事な人が死ぬ、人が殺される。感動というのは、ここでは心揺さぶられるものがあるということだ。
目の前の変化が起きるから、人はその心を揺さぶられるのだ。そして、その揺さぶられた心が原動力となって行動になる。
だから、人は変化するのだ。
だから、自分が日々変化することによって、相手はそれに感動をし、そして行動を起こし、結果として相手を替えることができるのだ。
人を変えるというのは、だから相手を説得することではなくて、目の前に変化を起こすことで、相手の心をゆさぶることなんだと定義したい。
だから、自分の望ましい変化を作り出すためには、やはり自分自身の行動による変化しかないんだと思う。