最近のもっぱらの話題は、裁判員制度…。
今回、初めてということもあり、選らばれた市民のみなさん、相当のプレッシャーの中で、やったんだと思う。
この裁判員制度のねらいどおり、裁判を市民が身近になることで、「法」というものに対しての一般の市民の関心が高まるだろうし、また、実際の刑というものに対しても、どんな犯罪がどのような刑を科せられるのかということで、より法を遵守していくということに対しての、世間の考え方もより身近になっていくのであろうと思う。
テレビの報道をみていていつも思うこと…。それは、どこどこでだれだれが刺されました、つかまりました、的報道がいかに多いことか…。
そういう報道をみていると、世の中はさも物騒な世の中になっているのだという錯覚にとらわれてしまう。以前ソウルで大規模なデモが開かれたときに、ちょうどソウルを訪れることになった。やじうま根性で、その現場まで近づいたことがあったが、ソウル市内のごくごく一部で行われていたことで、市民は普通にしていた。
しかし、テレビを通してみるソウルはさも、デモがソウル市内全体で行われているような感じであった。
世の中はテレビでいうほどには、擦れてはいない。
そういう報道をみた私たちの脳裏に、ネガティブイメージを刷り込まれてしまうそのことが、本当はよほどこわいのではないかと思うのだ。