昨年から、子ども農村交流プロジェクトというものが全国的にひろがっている。これは、いわゆる自然学校で、小学校の5年・6年生が田舎に出向いて、いろいろな自然体験や野外活動を行っているものだ。
いまこどもをめぐる課題として、自然や地域社会に関わる機会が減っているという。
ある青少年の自然活動体験等に関する実態調査によると、約43%の子どもたちが太陽が昇るところや沈むところをみたことがないとのこと。
えっまさかと思うのだが…。もしかしたら、地平線に沈む、太陽のことなら理解できるのだが、普通に夕日や、朝日のことをさしているのだとしたら、これはとんでもないことだ。
僕の朝日の風景は、地元の蘇武ヶ岳の頂上からやってくる。その朝日を拝みながら、一日のエネルギーみたいなものが、体の中から沸いてくることを実感する…。
そんな心震えるような瞬間ていうものは、おそらくどこの地域にもあるはずだ…。
日本はいったいどこに行こうとしているのだろうか。
もはや、自然というものがあたりまえではないそんな世の中なのか。