9月19日 (2013年)(2014年)(2016年)(2017年)
スリランカ紀行の途中ですが、
地道にお茶の稽古も続けていることを報告します。
いつの間にか朝晩がめっきり涼しくなって、野に咲く花も秋の気配が漂います。
週末はいつものようにお茶の稽古へ。
お茶名を頂いて以来、ちょっと難しいお点前を教わる事が増えました。ゆっくり覚えたいと思います。
先生宅の庭には珍しい花が色々あるようで、今日も新鮮な驚きを感じる茶花を拝見しました。
彼岸花、別名、曼珠沙華。
古代インドのサンスクリット語では「赤い」を意味する「マンジュシャゲ」。
一般的に彼岸花のイメージは赤い花ですよね。
先生の庭にある白い曼珠沙華。
色が真逆になるだけで同じ形状の花が全く違う印象を受けます。
自生するお寺や川沿い一角の鮮烈な印象の赤い花は、その漢字の字面から仏教的ですよね。
まだ現世に気持ちが残る魂が赤い曼珠沙華を咲かせ、年月を経て静寂に近づく魂が白い曼珠沙華を咲かせる、そんな想像を個人的に膨らませました。
白い曼珠沙華の手前に鮮やかなピンク色の対比がいいですね。
可憐なピンクの花弁を持つ「秋海棠(しゅうかいどう)」
ベコニア属の秋に咲く花で、漢字名がそれを示しています。
夏の暑い茶室で蝉の声を聞きながらの稽古も悪くはないですが、秋の夕暮れ、鈴虫の声を聞きながらの稽古のほうが趣がありますよ。
まだまだ精進が必要です。