横浜、準決勝進出 | アマチュア野球をめぐる旅。

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高校野球を中心にアマチュア野球(ときどきプロ野球)の観戦記。

神奈川大会・準々決勝(横浜対立花学園)を観戦に横浜スタジアムに足を運んだ。

横浜対東海大相模の五回戦を両校の過去と今季の実績から「事実上の決勝戦」と見る向きもあった。
しかし、桐蔭学園・桐光学園・法政二・武相・横浜創学館など新旧強豪校がベスト8に名を連ねる神奈川大会。
センバツ優勝校を倒しても、厳しさを増していく神奈川大会で横浜の真価を見極めてみたい。


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三塁側・立花学園は全校応援


横浜スタジアムは平日にも関わらず、多くの観客が詰め掛けていた。
野球少年から女子高生、20代からオールドファンまで老若男女の幅広い客層は神奈川大会の特徴である。


五回裏、横浜は5番・樋口龍之介が右越え三塁打で出塁。6番・中瀬俊平の大きなバウンドの遊ゴロの間に先制点を挙げる。
更に7番・青木力斗の中前安打、8番・柳裕也の左翼線への二塁打、9番・伊達直紀の右前適時打で二点を加える。
投手戦の様相を呈していた試合で、中軸から下位打線で三点を挙げる鮮やかな先制攻撃であった。
五回表裏を終了して、格上と見られる横浜が3-0とリードして後半戦を迎える盤石な試合運び。


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横浜の先発は柳裕也


六回まで横浜の先発・柳に抑えられた立花学園であったが、七回に打線が柳を捉える。
4番・杉田の三塁打、5番・遠藤の右翼越え適時二塁打で一点を返して反撃が始まる。
6番・井草が三振の後、横浜ベンチは柳に代えてサウスポー相馬和磨をマウンドに送る。

7番・津田が四球、8番・田中が左中間を破る適時二塁打で同点に追い付き、試合を振り出しに戻した。

七回の攻撃時、立花学園の応援席近くに腰を降ろしていたが、座席が揺れているのが分かる程盛り上がった。


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立花学園のユニフォームは智弁モデル


しかし、横浜は八回裏、主将である1番・乙坂智の投前バント安打で出塁、2番・高橋亮謙が犠打で二塁へ送る。
3番・近藤健介が右翼ライナーで二死後、4番・齋藤健汰の中前安打で乙坂が二塁から長駆ホームイン。
横浜が粘る立花学園を相手に4-3と勝ち越し、決勝点となった。
同点に追い付いた時とは、対照的に唖然としていた立花学園の父母の表情が印象的である。


今日の横浜に東海大相模を相手にした五回戦のような緊張感を見掛ける事は出来なかった。
立花学園は走攻守にまとまった好チームではあるが、横浜は潜在能力を持て余し相手に合わせた印象を受けた。
実力を計る事が難しい今季の横浜。その真価は甲子園まで2勝に迫った準決勝・決勝で全開となるのだろうか。


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試合後のスコアボード


智弁和歌山モデルの立花学園のユニフォーム。
そのデザインの理由を松坂大輔がtwitterで述べていたので、参考までに。


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松坂大輔のtwitterより



「東海大相模、春夏連覇ならず」(弊ブログ・7月23日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10962704122.html

「慶応義塾、決勝進出」(弊ブログ・5月4日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10880900484.html

「横浜高校の逸材」(弊ブログ・10年10月28日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10689961968.html

「横浜は強いのか?」(弊ブログ・10年10月18日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10679556493.html

「横浜対桐光学園」(弊ブログ・10年9月13日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10646748014.html