(キアロスクーロ四重奏団の新譜 ハイドン 弦楽四重奏曲第78~80番) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

好きなカルテット、キアロスクーロ四重奏団の新譜が発売された(NMLApple MusicCD)。

曲目は、ハイドンの弦楽四重奏曲第78~80番である。

詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

 

 


キアロスクーロ四重奏団によるハイドン第4弾は
『エルデーディ四重奏曲』より第78番『日の出』、第79番『ラルゴ』、第80番!


SACDハイブリッド盤。今をときめくヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァ率いるキアロスクーロ四重奏団(団名の「Chiaroscuro(キアロスクーロ)」はコントラストを印象づける明暗法そして陰影法を意味します)。「BIS」レーベルで録音を続けているハイドンのシリーズは、レコード芸術誌の特集「新時代の名曲名盤500」で弦楽四重奏曲第77番『皇帝』が第1位となるなど、現在最も注目されている演奏です。期待の第4弾はエルデーディ四重奏曲より第78番『日の出』、第79番『ラルゴ』、第80番を収録しました。
エルデーディ伯爵に捧げられたことによりその名がついたハイドンの6つの弦楽四重奏曲(第75番~第80番)。第78番『日の出』は第1楽章の冒頭の印象から名づけられました。第79番『ラルゴ』は第2楽章のラルゴが有名でこの名がついております。
ピリオド奏法で繊細にしてしなやかな演奏が持ち味の当団。この演奏でも溌溂とした演奏とともにイブラギモヴァの妙技が光る名演を聴かせてくれます。当団は2016年4月、カルテットとして初来日を果たし大成功をおさめました。古典派と初期ロマン派のレパートリーを演奏する当団はこれまでにハイドン、ベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト、メンデルスゾーンのディスクをリリースし、いずれも好評をしております。(輸入元情報)

【収録情報】
ハイドン:
● 弦楽四重奏曲第78番変ロ長調 Op.76-4, Hob.III-78『日の出』
● 弦楽四重奏曲第79番ニ長調 Op.76-5, Hob.III-79『ラルゴ』
● 弦楽四重奏曲第80番変ホ長調 Op.76-6, Hob.III-80


キアロスクーロ四重奏団
アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン/Anselmo Bellosio c.1780)
パブロ・エルナン=ベネディ(ヴァイオリン/Andrea Amati 1570)
エミリー・ホーンルンド(ヴィオラ/Willems,c.1700)
クレール・チリヨン(チェロ/Carlo Tononi 1720)

録音時期:2018年1月
録音場所:ドイツ、ノイマルクト、ライツターデル
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND

プロデューサー:アンドリュー・キーナー
サウンド・エンジニア:ファビアン・フランク(Arcantus Musikproduktion)
BIS ecopak

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

前回のアルバム(その記事はこちら)はハイドンの「エルデーディ四重奏曲」の前半3曲、今回のアルバムは後半3曲である。

後半3曲(つまりハイドンの弦楽四重奏曲第78-80番)で私の好きな録音は

 

●クイケン四重奏団 1992年セッション盤(Apple MusicCD

●フーゴ・ヴォルフ四重奏団 1999年頃セッション盤(Apple Music) ※第78番のみ

●アウリン四重奏団 2009年セッション盤(NMLApple MusicCD

●ドーリック四重奏団 2015年6月12,13日、7月26-28日セッション盤(NMLApple MusicCD

●ボロメオ四重奏団 2016年頃セッション盤(Apple Music) ※第80番のみ

 

あたりである。

 

 

大らかだったり激しかったりする前半3曲と違って、後半3曲は上記のような繊細な演奏をする四重奏団がよく似あう(クイケン四重奏団は比較的大らかだが)。

今回のキアロスクーロ四重奏団盤は、繊細さにおいて上記の各種名盤よりもさらに上を行く。

第78番「日の出」冒頭のささやくような最弱音など聴き物。

繊細すぎてハイドンらしくない、という声もあろうが、これだけ精巧に作り込まれたものを聴かないのはもったいない。

気分に応じて、上記の各盤と適宜聴き分ければ良いように思う。

 

 

 

 

 

String Quartet in B-Flat Major, Op. 76 No. 4, Hob. III:78 "Sunrise": I. Allegro con spirito - YouTube

 

※YouTubeのページに飛ぶと全曲聴けます。飛ばない場合は以下のURLへ。

https://www.youtube.com/watch?v=HyMkYewHcu4&list=OLAK5uy_nl3G2WLd5ETTEyG5TsIFMvyE0H_tMuexU

 

 

 

 

 

なお、キアロスクーロ四重奏団のこれまでのCDについての記事はこちら。

 

キアロスクーロ四重奏団の新譜)※ハイドン「太陽四重奏曲」後半

キアロスクーロ四重奏団の新譜 シューベルト 弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」、第9番

キアロスクーロ四重奏団の新譜 ハイドン 弦楽四重奏曲第75~77番

 

 


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