第89回日本音楽コンクール(ピアノ部門) 3次予選の感想追記 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

東京で開催されている、第89回日本音楽コンクールのピアノ部門(公式サイトはこちら)。

本日10月12日に、3次予選の演奏の一部がNHK-FMで放送されたので聴いてみた。

ちなみに、第89回日本音楽コンクールについてのこれまでの記事はこちら。

 

第89回日本音楽コンクール(ピアノ部門) 1次予選通過者発表

第89回日本音楽コンクール(ピアノ部門) 2次予選通過者発表

第89回日本音楽コンクール(ピアノ部門) 3次予選通過者発表

第89回日本音楽コンクール(チェロ部門) 2次予選通過者発表

 

 

 

 

 

1. 千葉百香

 

ラヴェル:ラ・ヴァルス

(12分32秒)

 

 

2. 藤平実来

 

ラヴェル:組曲「鏡」から「道化師の朝の歌」

(6分15秒)

 

 

3. 荒井玲奈

 

シューベルト:ピアノソナタ イ短調 作品164 から第2、第3楽章

(12分10秒)

 

 

4. 三浦颯太

 

ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 作品35 第2巻

(10分47秒)

 

 

5. 佐川和冴

 

シューマン:謝肉祭(曲の途中から)

(7分16秒)

 

 

6. 進藤実優

 

ショパン:練習曲集 作品10 から第4番、第11番、第12番

(7分07秒)

 

 

7. 山縣美季

 

ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58 から第1、第4楽章

(13分46秒)

 

 

8. 吉田夢佳

 

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110 から第3楽章

(9分29秒)

 

 

9. 山本悠流

 

シューマン:フモレスケ 作品20(曲の途中から)

(7分30秒)

 

 

10. 望月晶

 

スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 作品53

(11分35秒)

 

 

 

 

 

以上の10人のうち、印象に残ったのは

 

4. 三浦颯太

6. 進藤実優

10. 望月晶

 

あたりである。

三浦颯太は表現にクセがなくスマートで、技巧的にもかなり安定しており目立ったミスがみられない。

優勝に最も近そうな印象を受けた。

進藤実優はもともと好きなピアニストで、今回も他の人たちとは一線を画す独自の美音が際立っており、表現も豊か。

残念ながら落ちてしまったが、本選に残ってもおかしくなかった演奏だと感じた(表現力をやや発揮しにくいエチュードでなく、以前聴いたマズルカやソナタだったならば通過していたかも?→その記事はこちら)。

望月晶はスクリャービンに合った幻想的な音が出せており、技巧と音楽性とのバランスも悪くない。

彼女も上位を狙えそう。

 

 

なお、結果については先日の記事(その記事はこちら)を参照されたい。

また、ピアノ部門の本選の日程および曲目は以下の通り。

 

2020年10月24日(土) 東京オペラシティ

 

1. 荒井玲奈(あらい・れいな)

  ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11

2. 三浦颯太(みうら・そうた)

  サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22

3. 山縣美季(やまがた・みき)

  ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 作品21

4. 望月 晶(もちづき・あき)

  サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22

 

 


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