(「きらクラ!」に藤田真央が出演) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。

好きなピアニスト、藤田真央が本日放送のラジオ番組「きらクラ!」にゲスト出演した。

今回の放送での彼の新情報(というか私が初めて知ったエピソード)を列挙したい。

 

 

・足の靱帯を損傷したことがあり、一時期車で通学していたため、その頃は「きらクラ!」をよく聞いていた。コーナーの中では「BGM選手権」が好き。

 

・「きらクラ!」に出たいと以前から思っていたが、反田恭平に先を越され、自分から出演をオファーした。反田恭平とはときどき食事に行く仲。実は以前同じ音楽教室に通っていた。その頃はまだ面識はなかったが、お互いに噂はかねがね聞いていた。

 

・フランスはナントでのラ・フォル・ジュルネ2020で、ベートーヴェンのピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 WoO.6と、三重協奏曲を弾いた。ヴァイオリンは2007年チャイコフスキーコンクール第2位のニキータ・ボリソグレブスキー、チェロはアレクサンドル・クニャーゼフ。クニャーゼフはいかにも大物らしくなかなか楽屋から出てこず、舞台でのチューニングもやたら長かったが、そのぶん演奏のほうも大物で、三重協奏曲の冒頭からすごかった。

 

・ミュンヘンでのチャイコフスキーコンクール記念公演の後、いつものようにコンサートより長い苦痛のディナーがあった。その終わりに指揮者のゲルギエフが「良い案がある」と言い出して(彼がこういうとたいてい「悪い案」なのだそう)、急遽2日後のサンクトペテルブルク公演および録画・ネット配信が決定した(その動画についての記事はこちら)。チェロのズラトミア・フンがロシアのビザを持っていなかったが、ゲルギエフがしかるべきところに電話し、たった数分でビザ発行が決まった。

 

・映画「蜜蜂と遠雷」のサントラとして、バルトークのピアノ協奏曲第3番(第2、3楽章)を録音した際、それが初めての協奏曲録音だったため勝手が分からなかったこともあってか、指揮者の円光寺雅彦にこっぴどく叱られた。今では色々な指揮者との共演にも慣れ、年配の指揮者のときは音のタイミングを遅めに、若い指揮者のときは早めにしている。

 

・ベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア・ソナタ」を練習した際、長大な上に終楽章が複雑なフーガで難しく、なかなか弾けないため途中で練習を投げ出した。しかし本番では意外と完璧に弾けた。

 

・ピアニストの中ではプレトニョフが一番好き。プレトニョフの指揮するオーケストラのコンサートを聴きに行った際、素晴らしい演奏で、終演後に上機嫌でチャイコフスキーのコンチェルトの楽譜にサインしてくれた(その楽譜は今でも使っている)。その2日後にプレトニョフのピアノのコンサートに行くと、やはり素晴らしい演奏だったが、終演後の機嫌がすこぶる悪く、目も合わせてもらえなかった。プレトニョフはピアノのコンサートのときは機嫌が悪いから要注意、ということを学んだ。

 

・学校で指揮の授業があり、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」を振った。ピアノでは全然平気なのに、指揮では手が震えた。それでも演奏はうまくいって、95点という高得点をたたき出した。

 

・苦手な食べ物はトマト、ニンジン、ピーマン。一度克服を試みたが、トマトの中のにゅるにゅる感がダメで、1日で断念した。

 

 

以上である。

あの青天の霹靂のサンクトペテルブルク公演は、やはりゲルギエフが仕掛け人だったようである。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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