今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
先日の第10回浜松国際ピアノコンクール(通称「浜コン」)では、印象に残るピアニストが何人かいたが、そのうちの一人、ピオトル・アレクセヴィチ(Piotr ALEXEWICZ)のCDが発売されていることが分かったため、聴いてみた(Apple Music)。
International Piano Competition "Ville de Gagny" 2017(2017年ガニー国際ピアノコンクール、とでも訳したらいいか)で彼がグランプリを取った際の、ライヴ録音盤である。
曲目の詳細は以下の通り。
![](https://is3-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Music117/v4/dc/e0/04/dce004dd-e864-3f30-477c-d98089b8ba3f/cover.jpg/268x0w.jpg)
Grand Prix du Concours International de Piano “Ville de Gagny”, édition 2017 (Live Recording)
ピアノ:Piotr Alexewicz
クラシック · 2017
ショパン:Scherzo No. 2 in B Flat Minor, Op. 31
ラヴェル:Gaspard de la nuit, M. 55: III. Scarbo
J.S.バッハ:Fantasia and Fugue in A Minor, BWV 944
リスト:Piano Sonata in B Minor, S. 178
リリース:2017年6月16日
℗ 2017 Musideco Classical
以上、Apple Musicのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。
聴いてみると、なかなか良い。
ところどころミスタッチや指のもつれはあるが、全体的には概ね確かな技巧が聴かれ、各音は明瞭でごまかしがない。
また、東欧風の味がほのかに感じられる。
特に、バッハの幻想曲とフーガBWV944は自然で朴訥とした味わいが心地よく、かつ完成度も高い。
やや重すぎてガチャガチャ聴こえるブレハッチ盤(録音の問題もあるかも)や、やや直線的すぎて味わいに欠けるシュタットフェルト盤よりも、個人的に気に入った。
ただ、録音はオン・マイクで、音質はかなりデッドである。
その上、いくつかの音の調子が狂っている(ピアノの問題なのか、それとも調律の問題なのかは分からないが)。
このあたりのところが、気になる人には気になるだろう。
なお、浜コンでの彼の演奏については、こちらやこちらの記事を参照されたい。
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