今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。
昨日の浜コン出場者の記事で触れた、好きなピアニスト、ステファノ・アンドレアッタ(Stefano Andreatta)。
彼は、2017年モントリオール国際音楽コンクールのピアノ部門で、第3位を獲得している。
この機に、彼のデビュー盤をご紹介したい(Apple Music/Amazon)。
(画像はこちらのページからお借りしました)
Stefano Andreatta - Sonatas
スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.213
クレメンティ:ピアノ・ソナタ 第5番 嬰へ短調 op.25
ベートーヴェンピアノ・ソナタ 第13番 変ホ長調 op.27-1
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 op.36
バロックから後期ロマン派まで、各時代の鍵盤楽器によるソナタを集めたアルバムである。
どの曲も、彼はモントリオールコンクールの1次予選(その記事はこちら)やセミファイナル(その記事はこちら)で弾いていた。
そのときと同様、このCDの演奏も素晴らしい(コンクールのときの演奏よりわずかにおとなしいけれど、それほど大きくは違わない)。
特にスカルラッティ、クレメンティ、ベートーヴェンは、文句ない名演である。
スマートかつ繊細で、イタリア風のべたつかない歌心が感じられる。
ラフマニノフは、できればルガンスキー新盤のように深々とした音がほしいところだけれど(特に第1楽章展開部や終楽章コーダでのルガンスキーの音の迫力はすごい)、キレ味は十分だし、こういうすっきりしたラフマニノフも悪くない。
オススメの一枚である。
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