(アンドレアッタのデビュー盤 スカルラッティ クレメンティ ベートーヴェン ラフマニノフ) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。

昨日の浜コン出場者の記事で触れた、好きなピアニスト、ステファノ・アンドレアッタ(Stefano Andreatta)。

彼は、2017年モントリオール国際音楽コンクールのピアノ部門で、第3位を獲得している。

この機に、彼のデビュー盤をご紹介したい(Apple MusicAmazon)。

 

 

portada web

 

(画像はこちらのページからお借りしました)

 

Stefano Andreatta - Sonatas

 

スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.213

クレメンティ:ピアノ・ソナタ 第5番 嬰へ短調 op.25

ベートーヴェンピアノ・ソナタ 第13番 変ホ長調 op.27-1

ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 op.36

 

 

バロックから後期ロマン派まで、各時代の鍵盤楽器によるソナタを集めたアルバムである。

どの曲も、彼はモントリオールコンクールの1次予選(その記事はこちら)やセミファイナル(その記事はこちら)で弾いていた。

そのときと同様、このCDの演奏も素晴らしい(コンクールのときの演奏よりわずかにおとなしいけれど、それほど大きくは違わない)。

特にスカルラッティ、クレメンティ、ベートーヴェンは、文句ない名演である。

スマートかつ繊細で、イタリア風のべたつかない歌心が感じられる。

ラフマニノフは、できればルガンスキー新盤のように深々とした音がほしいところだけれど(特に第1楽章展開部や終楽章コーダでのルガンスキーの音の迫力はすごい)、キレ味は十分だし、こういうすっきりしたラフマニノフも悪くない。

オススメの一枚である。

 

 


音楽(クラシック) ブログランキングへ

↑ ブログランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックお願いいたします。