(ユリア・フィッシャーが2019年7月に来日) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

いつも拝読しているブロガーさんの記事で知ったのだが、なんと2019年7月にユリア・フィッシャーが来日予定とのことである。

詳細は下記を参照されたい。

 

 

 

(画像はこちらのページからお借りしました)

 

 

これまでにも何度も書いているけれど(こちらなど)、ユリア・フィッシャーは、古今のヴァイオリニストたちの中でも特別な名手だと私が考えている3人のうちの1人である。

他の2人である五嶋みどりとアリーナ・イブラギモヴァはこれまでに何度か実演を聴いてきたけれど、ユリア・フィッシャーについては私はまだ一度も生演奏を聴くことができていない。

 

 

今回の来日は2019年7月3日(水)、ミヒャエル・ザンデルリンク指揮ドレスデン・フィルとの共演である。

曲目は、なんとブラームスのヴァイオリン協奏曲!

ユリア・フィッシャーは、ロマン派や近現代の作品のいくつかでは、その本質への鋭い切りこみという点において上記の他の2人に若干ひけを取ることがあるけれど、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスといったいわゆる正統派の作曲家の曲におけるオーセンティックな解釈、独墺風の味わいという点においては、他の2人にない魅力を備えていると私は考えている。

ヴァイオリンを弾くとき、五嶋みどりとイブラギモヴァは上へ下へと身体を大きく動かすのに対し、フィッシャーは直立不動で背筋がピンと伸びているのは、象徴的である(実際に彼らの姿勢と音楽性とに因果関係があるのかどうかは、私にはよく分からないけれど)。

 

 

そんなフィッシャーの弾く、ブラームスのヴァイオリン協奏曲。

録音はすでにされている。

 

●ユリア・フィッシャー(Vn) クライツベルク指揮オランダ・フィル 2006年12月セッション盤(NMLApple MusicCD

 

これは、同曲の決定的な名盤となっている。

以前聴いた五嶋みどりの弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(そのときの記事はこちら)や、イブラギモヴァの弾くベートーヴェンのクロイツェル・ソナタ(そのときの記事はこちら)がそうだったように、今回のフィッシャーの来日公演でのブラームスも、録音から察して、驚異的な名演となることが火を見るよりも明らかである。

絶対に行かなければ。

 

 

ただ、一つ問題がある。

平日の公演なので、行けるかどうかが不確か。

どうにかして休みを取りたいのだが、まだ先のことなので取れるかどうか分からない。

どうなることやら…。

 

 

 

 

 

 ― 追記 ―

 

フィッシャーが、マスタークラスでブラームスのヴァイオリン協奏曲を教えている動画があるので、ここに引用したい。

 

 

指導は7:25くらいから。

受講生の人もなかなかの実力者のようだが、フィッシャーが見本弾きするときの音の正確さ、滑らかさ、余裕のある力強さ、キレ味の鋭さには、もう感嘆するほかない。

なお、ここでフィッシャーは受講生に、ヴァイオリンを弾くときの姿勢についてかなりしっかりと指導している。

 

 


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