(石井楓子の弾く「ダヴィッド同盟舞曲集」の動画) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

最近、嬉しかったこと。

以前の記事(こちら)で、好きなピアニスト、石井楓子の弾くシューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」抜粋(第14~17曲)の演奏動画があまりに素晴らしく、あとせめて終曲(第18曲)だけでも聴いてみたかった、と書いた。

それが最近、終曲つきのバージョンの演奏動画がアップされたのである。

それも、終曲のみならず、ダヴィッド同盟舞曲集の第2部が全曲収録されている(第10~18曲)。

これは嬉しい!

ワクワクしながら聴いたが、期待通りの素晴らしい出来だった。

ここに引用しておきたい。

 

 

 

それにしても、「ダヴィッド同盟舞曲集」。

改めて、名曲である。

20歳代半ばの若きシューマンの手になる作品だが、一曲一曲がきわめて生き生きとしていて、それぞれがまるで詩のようである。

この数年後に書かれた連作歌曲集の傑作「詩人の恋」の世界を、すでにはっきりと指し示していると思う。

例えば、「詩人の恋」のピアノ独奏によるエピローグ、これはもう夢のように美しい瞬間だけれど、上述した「ダヴィッド同盟舞曲集」の終曲も、よりさらりとした語り口ではあるが、同じくらい重要で、そこはかとない情緒を湛えた素晴らしいエピローグになっている。

 

 

そんな「ダヴィッド同盟舞曲集」、録音では私はコルトー盤やケンプ盤が好きである。

石井楓子の動画は、第2部のみながら、コルトーやケンプにも比すべき演奏だと思う。

いつか、第1部のほうもアップしてほしいものである。

 

 

なお、上記動画と同時に、彼女が日本音楽コンクールで優勝した際のものと思われる、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の演奏動画もアップされた(第2、3楽章のみ)。

そちらも、ここに引用しておきたい。

 

 

 

そしてまた、彼女自身のブログによると、最近ブラームスの作品119の録音を済ませたとのことである。

これは、私が彼女の実演を聴いて大きな感銘を受けた曲(そのときの記事はこちら)。

そのうちに、発売されるのだろうか?

今からとても楽しみである。

 

 


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