銀さんのリアルなつぶやきブログ -36ページ目

銀さんのリアルなつぶやきブログ

内容はほとんどリアルのことばっかなのでまぁ興味あったらみちゃって~

つづきから


                        *


「こんのクサレ猫耳!今度はミートボール食ってんじゃねーか!」


「ミートボール食ワレタグライデ、ガタガタウルサイネ!」


って、まだやってんのかよ、お前ら!


新八がのけぞるのと、神楽ちゃんが右手を大きく振りかぶるのが同時だった。


キャサリンめがけてパンチを放つつもりだったのだろう。


しかし、神楽ちゃんが大きく引いた右手は、


不幸なことに前の席の桂くんの後頭部にクリティカルヒットした。


「―!」


桂くんは声もなく机に突っ伏し、後頭部のたんこぶからプスプス煙が上がる。


と、今度はそこへ妙の怒号だ。


「いいから、私の席から離れろやァァァァ!」


妙と近藤くんのバトル(というか一方的な私刑《リンチ》)


もまだ続いていたようである。


「今日の私は月からの使者で機嫌がわりーんだよおっ!」


声とともに、妙はファッション雑誌をぶん投げた。


狙いは勿論近藤くんの顔面だったのだが、


「あぶっ!」


と、とっさに近藤くんはそれをかわし、その結果、


気円斬ばりの殺傷力を伴って放たれたファッション雑誌は、


長谷川くんの後頭部に直撃―。


「やっおありここはド短期で・・・・・・ごふっ!」


長谷川くんは机に突っ伏し、アルバイト雑誌にドロリと血が広がる。


かと思うと、


「てめっ、今度は自殺系サイトにアクセスしてんじゃねえかあ!」


「あれ、土方さん、前に『一度でいいから本物の彼岸花を見てみたい』って・・・・・・」


「言うかァ、そんなこと!どんな望みだ、それは!」


逃げる沖田くんを追う土方くん。


ダメだ・・・・・・と新八は思う。


なにごともなく、なんて願いは、3年Z組には通用しない。


この馬鹿どもの騒ぎっぷり。学級崩壊なんて言葉じゃ生ぬるい。


これじゃ、まるで学級メルトダウンだよ・・・・・・。


新八がが心中にそう呟いていたときである。


教室の前の引き戸がガラリと開けられた。現れたのは一人の男。


眼鏡も白衣もネクタイも、全てをだらしなく身につけた、白髪で天然パーマの男。


その人物は、くわえ煙草でこう言った。


「朝からうるせーぞ。中二のノリですか、コノヤロー」


Z組の担任教師―坂田銀八先生、その人であった。


 

                 *




                                       つづく



疲れたぁ~






つづきから


                           *


そこには、ものすごくリアルなタッチで描かれた―謎の生物がいた。


謎、としか言えないその生物は、まるでペンギンのオバケ。


もう少し詳しく言うなら、ペンギンの体にアヒルの顔を持った、


アバンギャルドきわまりない外見の生物である。


「知っているだろ?俺のペット、エリザベスだ」と桂くん。


「知ってるけど・・・・・・」


知ってるけど、コメント不能だ。なぜ今、それをノートに描く?


しかも、なぜそんなにリアルなタッチで描く?


あ、今、桂くんちょっとだけ笑った。なぜ笑う?


新八はぎこちなく笑みを返し、桂くんから視線を外した。


桂くんが向かう先は、どんなゴールが待っているのかわからない。


深追いは危険だ。


で、そんな桂くんの席から、一列置いた左の席では、


長谷川泰三くんが真剣な表情でアルバイト情報誌をめくっていた。


サングラスをかけ、顎に髭を残した長谷川くん。


おっさんっぽい外見なのは、事実長谷川くんがおっさんだからだ。


「やっぱ深夜以外で時給千円以上のバイトってのはねーもんだな」


なんて呟きがきこえてくる。いやいや長谷川くん。


朝から流血沙汰も困るけど、そのブルーなノリもどうかと思いますよ。


でもって、その長谷川くんのいる列の一番後ろの席では、


一人の男子生徒が黙々と編み物に没頭していた。


わあ、朝からほのぼのね、なんて言ってる場合ではない。


この生徒、名前をヘドロというのだが、


端的に言わせてもらうと顔がメッチャ恐い。


鎌倉時代の仏教彫刻を思わせる雄々しき顔貌―と言うと格調高そうだが、


有り体に言うなら鬼みたいでおっかない。


ライオンのようなたてがみが後頭部から首の周りを覆い、


側頭部からは水牛のように湾曲した角が一対生えている。


そんな御仁がせっせと編み物に精を出しているのだから、


本年度ベストミスマッチ大賞はこの人に決定、てなものである。


ただ、ヘドロくん本人の名誉のために書いておくと、


この人、すごく優しい方である。


花や動物を愛し、争いごとは好まない。あ、今、目が合った。


えーと、すいません。やっぱり恐いです・・・・・・。


と、まあ、こんな具合にZ組というところはキャラの宝庫みたいな場所でもある。


今紹介した以外にも強烈な輩がわんさといるし、


ほんともう、ここまで来ると学び舎っていうよりアミューズメントパークだよね、


という感じすらする。


今日も一日。なにごともなく過ごせればいいけど・・・・・・と新八が


そっと眼鏡を押し上げたときだ。


神楽ちゃんの大音声が教室に響いた。―



                                      つづく




では~