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グッドネーバーズ・ジャパンのブログ

~こころを守る。身体を守る。~ 
グッドネーバーズは、日本国内を含む世界40カ国以上で子ども支援、開発、緊急支援活動に取り組む国際NGOです。

皆さん、お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。
スタッフの高垣です。

私は今、グッドネーバーズ・チリと共に実施している事業のモニタリングのためにチリに来ています。

今日はその事業の報告をしたいと思います。

私たちは昨年よりチリのプンタアレナスというところで、コミュニティFMという、ラジオを使った環境問題に対する啓発事業を進めています。

プンタアレナスと聞けば、アウトドアが好きな方はピンとくると思いますが、チリの南に位置するパタゴニア地方への入り口の町です。荒涼とした自然に囲まれたこの地方は、独特の地形が広がり野生動物も多く暮らしており、毎年多くの観光客を魅了しています。しかしこの地方でも近年、自然破壊が問題となっています。

それは人為的な山火事やごみの散乱による海岸の汚染、そして自然災害など、野生生物や自然だけでなくそこに住む人々にも影響を及ぼしています。

こうした状況に対して人々が気づき、環境保護や自然災害に対する意識を高めてもらうために、コミュニティFMを通して環境に関する番組を放送する事業です。
そしてこの事業は単にこうした問題に対する人々への啓発を進めるだけでなく、もう一つ重要な点として、このラジオ局を運営するのがこの町に住む「ハンディキャップを持つ子どもたち」だということです。

この子どもたちが、日本で言う養護学校を卒業した後に通う職業訓練校に当たる学校で、訓練の一環としてこのラジオ局を運営します。
ラジオ局の運営を通して子どもたちは自分に自信を付け、将来、社会に出てから歩む道に対する選択肢を広げ、それぞれの可能性を高めるのに役立ちます。


[放送開始に向け、準備中の子どもたち]


今回の私のモニタリングに合わせて、ラジオ局の引き渡し式が行われました式には市長や教育長も出席し、地元メディアも取材に来て、私たちが想像していた以上に盛大な式となりました。その式の中で子どもたちはラジオ局の運営を披露してくれました。その彼らの表情は
既に自信に満ち、自分たちのスキルに誇りを持っているようでした。

環境問題は人々の意識が変わらなければ解決しません。そしてその意識変革には長い時間を要します。つまりこの事業の成果が目に見える形で現れるまでには、子どもたちの継続した努力が求められます。今この学校に通う子どもたちだけでなく、将来、ここで職業訓練を受ける子どもたちにも、この活動を引き継ぐことが求められます。しかしこの難しい課題にプンタアレナスの子どもたちはそれぞれの可能性を託し取り組んでいます。

将来私がまたパタゴニアを訪れた日、このコミュニティFMが大きな社会運動として引き継がれていることを期待せずにはいられません。



この事業は『地球環境日本基金』より助成を受けて実施しています。


公益信託 地球環境日本基金  HPはこちら


こんにちは。高久です。

2012年7月より7カ月以上にわたり、岩手県下閉伊郡山田町の仮設団地集会所におきまして、パソコン教室を実施してきました。初めは3カ所の仮設団地集会所で2012年12月までの開催予定でしたが、住民たちからの要望により会場は7カ所まで増え、期間も2013年3月までと延長実施されることになりました。

2013年2月、パソコン教室終了を目前に控え、参加者たちからは改めて延長のご要望をいただきました。さらに、事業継続のために、各教室では署名運動が起こり、山田町役場まで提出するという大きなムーブメントになりました。


[役場に提出されたパソコン教室継続のための署名]



私は、今までさまざまな国や地域で活動を実施してきましたが、参加者の方が主体となり、ここまで大きな動きを見ることができたのは、今回が初めてでした。それだけ、参加者の皆さんに愛されて、必要とされていた教室であったということを改めて実感することができました。

みなさまからの要望を受け、活動継続のために山田町役場や山田町社会福祉協議会、そしてこの活動を共に運営してきた山田町ほっとサポートセンター様と協議を重ねました。結果としましては、本活動をサポートしてくださる支援者さんが見つからず、参加者のみなさまからのご要望にはお応えできませんでした。
これだけみなさまから必要とされるような活動を展開することができながら、継続の要望にお応えできなかったことをとても悔しく思っています。活動を実施する上で、資金面でサポートしてくださる支援者様の重要性というものを痛感いたしました。


2013年3月、いよいよ各教室での最後の授業が実施されました。
それでは、最終回のパソコン教室の様子をご紹介します。

【3月6日 浦の浜集会所 パソコン教室最終日の様子】
浦の浜集会所でのパソコン教室の活動は2012年10月から開始されました。こちらの教室は「賑やかさ」が特徴です。
参加者の人数が一番多く、幅広い年齢層の方々にご参加いただいていることがその理由だと思います。いつも笑い声の絶えない浦の浜教室ですが、やはり最後の授業も笑いが絶えることはありませんでした。最後の授業を終えて、パソコンを片付けようとしていると、突然「卒業式」が始まりました。生徒さんたちから、感謝状とお花のサプライズプレゼントをいただきました。

 

[感謝状とお花のプレゼント](左:インターン田村スタッフ、右:高久)



 

[感謝状]



 

[最終日の記念撮影の様子]

浦の浜教室の皆さん、ありがとうございました。


【3月8日 浜川目集会所 パソコン教室最終日の様子】
2012年7月24日に第一回目のパソコン教室が開催されたのが浜川目(はまかわめ)集会所でした。もともと、パソコン教室活動は、ここの住民グループからのニーズにお応えするために開始されたのです。いつも温かくアットホームな雰囲気がこの教室の特徴です。
 

[浜川目教室の様子]

授業の前に、手作りのカレーや料理などをご馳走してくれたりもしました。

[詳しくは こちら]

浜川目教室から始まったパソコン教室ですが、すべての活動の最終日もやはり、浜川目教室でした。
最終日のパソコン教室では、授業が始まる前に「今日は30分早く授業を終わらせてください。」と担当者の方からお願いをされました。予定の時間より30分早く授業を終わらせると、みなさんが持ち寄ったお菓子とお茶でお別れ会をしてくれました。最後に、浜川目仮設団地集会所の管理を担当している、ほっとサポートセンターの船越様より、感謝のお手紙と色紙をいただきました。





[HSC色紙]
 

こうして、山田町でのパソコン教室活動は最終日を迎えることができました。

本活動は、仮設住宅の住民および、在宅被災者の方々に外出のきっかけを作ることと、新しいことを学び、自らの成長を実感することにより前向きに暮らして欲しいという願いを込めた心のケア活動でした。定期的に開催される教室で授業を行うたびに、みなさんがよりイキイキとなっていく様子が感じ取れました。

最後にパソコン教室に参加して下さった受講生の方からいただきましたお手紙をご紹介します。




みなさまからの強い継続のご要望にお応えすることができなかったことをとても残念に思います。
今後、各教室で参加者の方が自主的にパソコン教室や、他の集まりなどを企画・運営するという動きになって欲しいという期待を持って本活動を終了致しました。今回、われわれグッドネーバーズ・ジャパンは緊急支援として岩手県に入りました。あの震災から2年、まだまだ復興には時間がかかるとは思いますが、「活動の主体性」というバトンを地域住民の方々に徐々にお返しする時期ではないかと感じております。

このパソコン教室活動は、多くのみなさまに支えられながらここまで成長してきたと思います。今までパソコン教室に参加してくださったみなさま、そしてこの活動を支えて下さった皆さんに大変感謝しております。みなさまのご協力のおかげで、7カ月以上という長期にわたり本活動を実施することができました。ありがとうございました。




201211月、グアテマラでM7.2の大地震があり、死者52人、25千人以上もの負傷者を出しました。

日本ではグアテマラでの大地震はあまり報道されておらず、 知らない人も多いと思います。
 集合写真
 
地震発生から約1か月後、グッドネーバーズ・ジャパンは家が崩壊してしまった310世帯に修繕用の建築材料と防寒着を配布しました。

 
対象となったのは、もっとも被害の深刻な サンマルコス県です。
みなさんはグアテマラと聞くと何を連想しますか
コーヒー がとても有名ですよね。
サンマルコスではコーヒーも栽培されていますが、コーンの栽培が盛んです
コーンの栽培が盛ん 
そして中米なので、「年中暑そう 」というイメージを持つ方も多いかもしれません  
しかし今回の活動地域は標高2000Mを超える高地。 朝晩の気温は氷点下まで下がります。

大地震によって多くの建物が崩壊し、家を失った人たちは 避難所や知り合いの家に身を寄せていました。
しかし、全壊、半壊した家には、家具などが残っており、
それらが盗まれないように 壊れた家で寒さに耐えながら寝泊まりをする世帯も多くありました。
地震で壊れた家屋 
壊れた家屋
 
しかし、この地域は町からかなり離れた場所にあり、 アクセスも非常に悪いためほとんど支援が届いていない状況でした。
村に向かう途中の道 
(先日土砂崩れがあり、死亡事故があったという道路
村に行くにはここを通らなくてはいけません)

今回は現地の情報に詳しいグッドネーバーズ・グアテマラと協力して物資配布を実施することになりました。
早速、準備に取り掛かります

被害状況の情報収集 
まずは被害状況の確認。
資材を購入 
補修材料となる、セメント、木材、トタンを購入。
実物を見て、質をしっかり確認します。
防寒着配布の準備 
防寒着セットの数量確認と、シール貼り。

このときすでに夜の12時 を回っていましたが、全員で集中して
手早く作業をこなしていきます。

そして物資配布当日
物資配布当日
大量の資材が運び込まれます
説明を真剣に聞く裨益者たち
 
集まった裨益者の方々。
配布の手順を説明 
混乱が生じないよう、配布方法についての説明を行います 
スタッフも運ぶ 
グッドネーバーズ・グアテマラのスタッフもセメントで真っ白になりながら、
一生懸命運びます
防寒着を手渡す 
こちらは防寒着の配布。
名前を確認しながらひとつひとつ手渡ししていきます。
  裨益者からのありがとう 
 「本当にありがとう」
グッドネーバーズのスタッフに何度も何度もお礼を言ってくださいました。
 
 防寒着を身に着けたこども
さっそく防寒着を身に着けてくれた女の子
冷え込む朝晩も、これがあれば少しあったかくなるね 
 
 
 今回の緊急支援は新聞や、地元のラジオなどでも取り上げられました。
テレビ生中継に出演
 テレビの生中継にも出演
緊張で固まるスタッフ、1名。(右から2番目)

配布から数週間後、資材を受け取った世帯のもとへ再び訪れました。
木材やトタンはどのように活用されているのでしょうか  
 仮設の中
 この家では壊れた元の家の資材も使い、新しく建て直していました 
配布のときにずっとスタッフに話しかけてくれた男の子たち。この日はジュースをごちそうしてくれました 
 できがった仮設住宅 
こちらは配布された資材のみで建てたお家
「近所の家に避難していましたが、ようやく自分の家に住めるようになって安心。」
と笑顔で話してくださいました。

今回の緊急支援では
「日本も地震があって大変なのに、こんな遠いところまで来てくれてありがとう」
と感謝してくださる方が多くいました。
日本とグアテマラでは、あまり共通点がないように思えますが、
地震が頻発する国、地震とともに生きていかなければいけない国という点では同じです

東北も、サンマルコスも、元通りになるにはまだまだ時間がかかります。
でも少しずつ、少しずつ、自ら前に進むことが大切です。
そのお手伝いをするために、今後もグッドネーバーズ・ジャパンは必要な場所に必要な支援を届けていきます。

※この事業はジャパンプラットフォームからの助成を受けて実施しました。