グッドネーバーズ・ジャパンのブログ -17ページ目

グッドネーバーズ・ジャパンのブログ

~こころを守る。身体を守る。~ 
グッドネーバーズは、日本国内を含む世界40カ国以上で子ども支援、開発、緊急支援活動に取り組む国際NGOです。

こんにちは。
広報インターンの渡部です。
毎日、歯みがきができないという状態を想像してみてください。

私は、虫歯にかからないかとても心配になります……


バングラデシュのガタイル地域は、1日1ドル以下で生活している貧困層の割合が35%にものぼる地域です。以下の地図の丸が付いているところが、ガタイル地域です。map 

ガタイル地域の貧困層が暮らす地域では、歯ブラシや歯みがき粉を売っているお店が近所にない上に、人々にはそれを買う金銭的余裕もありません。

歯ブラシと歯みがき粉を使って歯みがきをする習慣がないために、木の枝と灰を使って歯みがきをすることもあります。ガタイル地域では、子どもの39%が虫歯にかかっているとされています‥

そのため、歯の治療だけではなく、歯みがきの習慣づけや、虫歯の影響など歯科衛生の啓発が必要とされています!!
そこで、私たちグッドネーバーズ・ジャパンは1000いいね!で1000の白い歯キャンペーンを実施しています。


1000いいね!で1000の白い歯キャンペーンについて

グッドネーバーズ・ジャパンのフェイスブックページ「いいね!」1000集まると、バングラデシュのガタイル地域の子ども達1000人に歯ブラシセットが届くというキャンペーンです。
今すぐにでも参加することができる、身近な国際協力です


あなたが「いいね!」 を押すことにより、 今までキャンペーンを知らなかったお友達が世界の現状を知り、そして「いいね!」を押す。

その「いいね!」の連鎖が社会に広がっていったら…という願いも込められています。
 
※ひとつひとつの記事ではなく、ページそのものに「いいね!」してください。
※「いいね!」するにはフェイスブックアカウントが必要です。

バングラデシュ歯みがき教室プロジェクトについて


1000いいね!集まると、バングラデシュのガタイル地域の子ども達約1000人を対象に、歯みがき教室プロジェクトを実施します。
歯みがきの大切さを伝え、歯みがきの習慣を促すことを目的にしています。

白い歯の子どもたちの笑顔は、一段と素敵ですね!!!


 なぜ、いいね!で歯ブラシセットをプレゼントできるのでしょうか…

実は‥‥‥「いいね!」では歯ブラシや歯みがき粉は買えません

このプロジェクトで子ども達に提供する歯ブラシは一本US$0.32(約32円)、歯みがき粉には一本US$1.09 (約100円)のコストがかかります。
つまり、1000人の子どもに提供するとなると、13万2千円が必要です。
また、医師による歯科検診や歯科衛生教育も実施するため、医師や保健衛生スタッフの人件費もかかります。
「1000いいね!で1000の白い歯キャンペーン」で、歯みがき教室プロジェクトを実施できるのは、このキャンペーンに賛同し寄付して下さる方がいるからです。

現在、735いいね!です。(2013年7月1日現在)


たくさんの「いいね!」が集まりました。しかし、プロジェクトを実施するには、あと一息です
是非、キャンペーンについてご自身のフェイスブックページやTwitterに書きこんでください。

社会貢献の第一歩として「いいね!」を押してくださった方には、できたら次の一歩のことを考えてほしいのです。
寄付以外にも、報告会等に参加するなどして世界の現状を知る、それを周りに知らせる、ボランティアや募金活動に挑戦するなど、いろいろな方法があります。
「いいね!」を押してそこで終わらせるのではなく、自分にできることは何か、この機会に考えてみてください1000いいね!で1000の白い歯キャンペーンの詳細はこちらから
http://www.gnjp.org/campaign/2013_1000nice.html
フェイスブックページはこちらから
https://www.facebook.com/gnjapan
 


こんにちは、ファンドレイジング部の東江です


突然ですが、下の写真の物体…何かわかりますか?


竹を組み立てて布で覆っただけのこのスペース。答えは「トイレ」です。



ここはバングラデシュ北部、インドとの国境に近い「タクルガオン」。首都ダッカから車で8時間以上走ってようやくたどり着く農村地域です。



地図では左上のあたり。グッドネーバーズ・バングラデシュが活動している地域のひとつです。





 


今回、私がこの地域を訪れたのは、ある日本人サポーターさんのご支援により実現した「水、衛生環境改善プロジェクト」の結果を視察するためです



一見のどかで美しい田舎の風景が広がっていますが、実際の生活をのぞいてみると、経済面、教育面、栄養面など、住民たちは多くの課題を抱えています。



その中でも、水と衛生の問題は深刻です。
もちろん水道は通っていませんから、井戸のある場所まで水を汲みに行くか、近くの池や川の水を使うしかありません。

しかし、日常生活に必要な分量の水を遠くまで汲みに行くのはとても大変

一方、池や川は洗濯、水浴び等にも使われる上に、周りには冒頭でお見せした写真のようなトイレが点在しているため下水が流れ込んでくる事もあります。

池や川の水が不衛生な状態になる事は簡単に想像できるのではないでしょうか。



実際に、腹痛や下痢に苦しむ子どもや、コレラなど水を媒体とする病気に感染してしまう子どもが少なくありませんでした。



このような衛生環境は一刻も早く改善しなければなりませんが、この地域の住民はほとんどが零細農家もしくは日雇い労働者
経済的余裕がなく、食費等を優先するため、衛生環境の改善は後回しになってしまいます。



そこで今回、こういった状況や支援の必要性に理解を示して下さった日本人のサポーターさんが、タクルガオン地域に新しい井戸とトイレの設置する「水・衛生環境改善プロジェクト」のためにご寄付を下さることになりました





グッドネーバーズ・バングラデシュはまず、この地域で支援している子ども達の家庭の中で、最も衛生設備を必要としている家庭を調べて設置数と場所を決めました。

今回は、合計で井戸20基、トイレ64基を設置することになりました。



新しく井戸を設置する際に心配されるのが、その井戸から出る水の成分です。

特にバングラデシュでは、井戸水に多くのヒ素が含まれていて、飲んだ人の身体に害を与えてしまうケースが過去にありました。
そのような危険性を避けるため、グッドネーバーズ・バングラデシュは設置作業開始に先立ち、この地域の水サンプルを専門機関に渡して水質検査をしてもらいました。

その結果、ヒ素などの有害成分の量は基準値を大きく下回っており、安心して飲めるという事が分かりました

 


こうして安全性を確認した後、各家庭に井戸やトイレが設置されました。

約3カ月かけて、全ての井戸とトイレが完成。グッドネーバーズ・バングラデシュは、対象の家庭、つまり新しい設備を使う人達を集めて完成セレモニー兼説明会を実施しました。

井戸とトイレの使い方、長く使える管理方法、そして衛生的な水の使い方について説明する事により、せっかくできた新しい設備がすぐに使えなくなったり、清潔なはずの水を汚してしまったり、といったトラブルを防ぐ事が目的です。





そして私がタクルガオンを訪問したのは、設置完了から約4カ月が経った頃。
新しい設備がちゃんと正しく使われているか、地域の人の生活改善に役立っているかを確認するためです。グッドネーバーズのタクルガオン事務所スタッフと一緒に私が訪問すると、どの家庭も笑顔で出迎えてくれました




新しい井戸は、こちら↓


各井戸設置後にも水質検査を行い、クリアした井戸の蛇口部分を緑色に塗り、「飲んでも安心」ということが文字を読めない人にも分かる印にしました。



 

料理、洗濯、手洗い等、色々な用途に使われるため、衛生的に使用できるようバケツと洗面器も、1セットずつ支援しました。 



そして新しいトイレは、こちら↓ロックもかけられる安全な個室です。

  








床はコンクリート。雨で地面がぬかるんでも、ちゃんと使えます。



 

流す際に使う瓶と、 掃除用具も1セットずつ支援しました。 

「毎日掃除をして綺麗に使っています」 と自慢げに話してくれるご家族もいました。 



今回はたくさんの家庭を訪問しましたが、その中から二人の子どもを紹介します。


①ゴピコントくん



ゴピコントくん(10歳)は、3人兄弟。しかし経済上の理由で、両親は兄弟のうち一人を連れて都市部に滞在しており、ゴピコントくんは今、お祖父さんと一緒にここで暮らしています。


新しい井戸ができる前は、5分程歩いた場所にある別の家族の井戸を借りていました。
水が必要になる度に、他の家庭に分けてもらいに行く事は、ゴピコントくんやお祖父さんにとって決して楽な作業ではありませんでした。自分の家に井戸ができた今は、いつでも清潔な水を手に入れる事ができます。壊れたり錆びたりしないように大切に管理しているそうです。



②シュミちゃん


将来は国語の先生になりたい、というシュミちゃん(12歳)。


4人家族で新しいトイレを使っています。以前は他の家庭で借りるか、外で用を足すしかありませんでした。外の茂みで用を足すことは衛生面でももちろん問題ですし、女の子にとっては危険で、とても嫌な方法だったはずです。自分の家に綺麗なトイレができてとても嬉しいと話してくれました。



各場所によって違いはありますが、今回設置した井戸は1基を周辺5家族で共有、トイレは1基を1家族で使用できるようになっています。

今回のプロジェクトで約500人が新しい井戸を、約320人が新しいトイレを使えるようになりました※。

※1家族5人として計算



日本で暮らしている私達にとって、安心して飲める水や、衛生環境は、普段あまり気にかける必要がないほど当たり前のように整えられているものです。

しかし、世界にはそんな「当たり前」は享受できず、技術発展や市場経済の「負」の影響ばかりを受けて、困難な環境で暮らす子ども達がいます。


一つのプロジェクトで全ての問題を解決することはできませんが、今回のように日本の方からの理解と協力は、少しずつ、確実に、子ども達の笑顔に繋がる支援を実現します。


温かいご支援に、心から感謝致します!

 


こんにちは。アートセラピー活動担当の高久です。

現在、大槌町のおさなご幼稚園では月に一度のペースでアートセラピー活動を継続的に実施しております。アートセラピー活動の成果を出すためには、継続的な実施が不可欠です。そして、アートセラピーの効果は子どもたちの作品から見て取ることができます。2012年7月から実施してきましたアートセラピー活動ですが、今までのおさなご幼稚園での作品の変化と子どもたちの心の変遷をお伝えいたします。

アートセラピーを継続的に実施すると、子どもたちの作品にはいくつかのステップを経て、子どもたちの心の状態の変化を見て取ることができます

第一段階:感情の解放
震災や、津波という今まで経験したことのないストレスを受けた子どもたちは、アートセラピーを開始すると、不安や恐怖など「言葉にできない複雑な感情を吐き出す」ということからはじめる傾向があります。この段階の子どもたちの作品には以下の様な傾向が表れます。

【作品に表れる傾向】
・紙粘土をグチャグチャにする(形のないものを作る)
・ぬり絵を単色で枠を気にせず塗りつぶす
・絵の具や粘土を混ぜ合わせグチャグチャにする

この段階での作品の特徴としては、紫、茶色、黒などの単色使いが多く見られます。
子どもたちが、紫色を使用する際の心理状況ついて専門家は以下のように述べています。

「気分を高揚させる赤と、気分を落ち着かせる青、その両方の性質を含む紫色。子どもが使う紫色の意味についてはさまざまな研究があり、心身エネルギーの低下と深い関連があるようです。(中略)子どもが紫色を好むときは、子ども自身の回復力が働いていると考え、好きなだけ使わせてあげるといいでしょう。(月間ホピー 2010年4月号 「絵を通して広がる!深まる!親子のコミュニケーション」 色彩心理学者 末永蒼生 著)
 

 
「3回目のアートセラピーで描かれた作品1(紫色)


「3回目のアートセラピーで描かれた作品2(黒)」

「3回目のアートセラピーでの作品(紙粘土)」


また、吐き出したい感情が強いときほど、ぬり絵を選ぶことが多く、画材はクレヨンを使用する子どもたちが多く見られました。

第二段階:自分と向き合う (自由に表現をし始める)
アートセラピー活動を継続していると、子どもたちの作品に以下の様な変化が現れます。このターニングポイントは6カ月目(6回目)を目安として訪れることが多いようで、おさなご幼稚園でも例外ではありませんでした。

【作品に表れる傾向】
・明るい色使いや、きれいな配色が見られるようになった
・ぬり絵よりも、自由に好きな絵を描きたがる
・紙粘土を使用して、より具体的なものを作り始める
・水を混ぜて使う画材への興味が出てきた (水をたっぷり混ぜたり、水少な目にしたり その日の状態により変化が見られた)

第一段階で一通り感情の吐き出しを終えた子どもたちは次の段階では、具体的なものを描き始めたり、具体的なものを作り始めたりします。しっかりと自分と向き合うことができ、落ち着きを取り戻しはじめていることが伺えます
 


「7回目のアートセラピーでの作品(カラフルな絵)


「7回目のアートセラピーでの作品(紙粘土で作った昆虫)」


第三段階:より心が安定しはじめる
第二段階から次の段階へ移行するタイミングとして、こちらも6カ月が目安になります。子どもたちの作品は、より具体的なもの、より緻密なものをモチーフにした作品へと変化してゆきます。4月で10回目を迎えたおさなご幼稚園の子どもたちの作品にも徐々にこの段階へとシフトし始めているようです。

 


「9回目のアートセラピーでの作品 (紙粘土で作った新幹線)」

 


「10回目のアートセラピーでの作品 (曼荼羅の絵)」


作品が、より具体的なものになるということは、子どもたちが今まで以上に自分と向き合うことができているということを意味しています。

以上が、おさなご幼稚園での作品の変化と子どもたちの心の変遷でした。おさなご幼稚園では現在、第二段階から第三段階へシフトをしつつあるということで、もう少し、活動を継続することが望ましいとの専門家の判断でした。そこで、2013年3月で終了予定であった本活動を、2013年9月まで延長することが決定いたしました。


今後の子どもたちの作品を見るのが楽しみです。

*写真提供: 東日本支援チーム・アートdeセラピー