金曜日、「仕方なく付き合っている」と思っていたバツイチ男に実は弄ばれ、完全に腐っていた友人MKを励まそうと、久々に飲み会をセット。

お相手チームは、私には珍しく。ノーマルな(?)会社員。旧財閥M系商社。


この男性幹事のATとは、完全に腐れ縁であります。


初めての出会いは、2年前のクリスマス。

当時、母が入院しており、父も、おねえちゃまも海外。お仕事も辞め、つきっきりになっていた私。かなり凹んだ生活を送っておりました。クリスマスに父が帰国し、「息抜きをしておいで」と言うことで。

「クリスマスだし、大人数で集まるから、おいでよ」、という友人からのお誘いに、参加してみることにしました。


それでも、面会時刻が終わってからの遅れ参加、時既に21時過ぎ。宴もタケナワ。しかも、久々の人付き合い。すっかり盛り上がっている某表参道のダイニングへ。奥の個室を借りきっていた。場に、暗ーい女子が1人登場。ある意味、目立っていたと思います(笑)。一斉に視線を感じる中、空いている席に着く。


幹事の男性が、「せっかく彼女が来たから、もう一度自己紹介しよう」と言う。

でも、この辺りが、さすが世界を股にかけるみなさま。

「さっき日本語でやったし。今度はそれ以外の言語でね」、などと言う声が。


「・・・ありえない。10人以上いるのに・・・。ネタよね、うそでしょ?」

と思う私をよそに、次々と自己紹介は進行していく。私は、6番目だ。


英語、北京語、広東語、韓国語・・・。私はその間、必死でネタを仕込む。

犬語「ワン、ワワワン」。宇宙語「ワレワレワ、M88セイウンカラキタ・・・」。あるいは、相撲語「オス、ゴッツアンデス」・・・う~ん、どれも寒いな。と思った矢先!

私の隣の、目視100kg-upの巨体の男性が、「ウッキー!オレ猿っす」と!!


ええっ!!ま、まずい。完全にかぶってる。これじゃあ私、ただの真似っこ。

エンタテイナーのプライド(?)が許さず、急遽用意したネタは諦める。

やむを得ず、6年間授業のあったスペイン語で、モゴモゴとつたない自己紹介を済ませた。その後、適当に自己紹介は終わり、乾杯⇒飲み再開となった。

これが、ことの始まり。いつの間にか巨体君を押しのけ、隣にATが座ってくる。


casket


ATは、この飲みの少し前に、南米の駐在研修から戻ってきたばかりだったらしい。次の駐在に早く出たいが、そのためには、結婚していないと難しいとか。
そんな彼の、結婚相手に求める条件は、以下のとおり。


1. スペイン語が話せる (治安があまりよくないので、語学学校通学が難しい)

2. ゴルフができる (夫婦で楽しむことと言ったら、ワインかゴルフしかないらしい)

3. ワインが好き。酒好き (同上。彼は相当な酒好き)

4. ひとりでいても、楽しめる趣味や仕事がある (1.に同じ。ないと婦人会の餌食)

5. ちゃんとした家の、お嬢さん。 (出世したいので、足手纏いにならないため)

+. 華奢で顔が小さい。手脚が細い外見が好み


ということらしい。飲み始めて、要するに出会って1時間弱。素面の私に向かって、これをいきなり説明される。・・・うーん、まずい。まずいですよ。


1> スペ語で自己紹介してしまった。

2> しかも、自己紹介で、大学時代体育会ゴルフ部だったと言ってしまった。

3> さっきから、皆にキャッチアップせんと。カパカパワインを飲んでいた。

4> 今はプー。その前は、フリーで仕事をしていたと、言ってしまった。

5> 彼等の会社と父の会社が、海外で合弁企業を出していた。

名前で、それを悟って、マトモだと勘違いしたらしい。

6> どうも キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! と嵌ってしまったらしい


そしてなんと、初対面で突如、「結婚を前提に付き合って欲しい」と。

いや、そうおっしゃられても・・・。ねぇ。。。。しかも、私の友人が彼のことを狙っているのを、鬼太郎アンテナがキャッチ中。本当に勘弁してください。


必死でかわそうとしたが、このデリカシーの無さと、押しの強さに負け。結局お付き合いする羽目になる。


・その後、怒涛のように押し寄せる贈り物攻撃。 (いつも、欲しいものを言うまで、

延々と出張先から電話が続く。やむを得ず、最後はキーホルダーを蒐集した)

・目覚めるとそこは実家、ある時はお姉さまの婚家、の強行拉致
・頼んでいないのに、友人との飲み会にタクシー券を配りに来るお世話焼き攻撃

・「同期会、一緒に来ない?」 行って驚き。部長他チーム全員、強引紹介攻撃

・子供が欲しいと、懇願するお願い強行突破攻撃

・一緒に住もうと、家探しに連れて行かれる、「もう後には引けないよ」攻撃


・・・等々、俺流の口説き波状攻撃には、流石に私も参った。

まもなく母も落ち着き、私も次の仕事のInterviewが続き。あわただしい日々。

彼も何となく、いつまでたっても心を開かない私に飽きたのだろう。

僅か3ヶ月ほどで、お別れすることになった。


しかし、その後も。距離をおいてみたら悪いヤツじゃない。

オフィスも近いので、2~3ヶ月に1度は会って飲んだりしていた。


そして、先日。とある夏の日の週末。かなり久しぶりで、彼の会社のチームが出場するビーチフットの大会を観戦しに行った。


その後、同期の送別会、その他月1ペースで飲んでおり、今回も飲み会となったわけだ。


相も変わらず強い押し出しに、やはり会う頻度は減らすべきだと思いつつ。

彼の連れてきた、弱冠23歳の2年目帰国子女のお相手をする。

これがまた、不思議ちゃん。

すっかりお世話をし、その後現在口説かれることになっているのですが、それに関してはまた後日書きますね。


彼の妖怪好き、水木しげるフェチがバレた 頃、そんな私の微妙な躊躇を汲み取ったのか、彼はずいぶんベッドで情熱的だった。とにかく、長い。そしてイタリア人の血を引くためか、愛情表現が豊かである。

私は彼とベッドを共にする度に、テニスブレス、ブレス、ピアス。色々なものを無くした。いつも朝起きて、無くしたジュエリーを探すのに、大騒ぎだった。


mirrorup


一緒にいるようになって1月ほど経った頃。週末家に行くと、一通の不在通知が置いてあった。彼は私にそれを訳させ、再配達の連絡をして欲しいと言う。

もちろん、喜んで引き受け、ランチを食べ終わった頃、荷物が届いた。


大きな、船便の荷物。落ち着かぬ素振りで、いち早く荷物を開ける彼。まるでクリスマスのプレゼントを開ける子供のようだ。


かわいい


荷物を空けると、出てきたのは。大きな、ハーレーダビッドソンの、ごみ箱。

その中には、歯磨き粉、その他ドラッグストアで買ったものが山と入っている。


「これは?」 と聞くと、彼は無邪気に
「フロリダのDadのところに行った時、スーパーで買ったの。日本じゃ、売ってないでしょ?」

「・・・・・うん・・・・。」


値札を見ると、$9.99.-

ShippingFeeは、$49.50.

まったくもって、お子ちゃまである。


ごみ箱を、いそいそとセットする彼。わたしは、10本の歯磨き粉をしまおうとキャビネを開ける。すると、そこには同じColgateの歯磨き粉が、既に5本入っていた。


「これが、好きなの。日本で買うと、高いから。いつもまとめ買いするんだ」

と、彼は無邪気に話す。

どうも、収集癖があるらしい。お得なのか、損なのか・・・?金銭感覚は謎である。


お買い物と言えば。衝動買いも多く。


とある時。


「Sweetie、あのね。謝らなくちゃいけないことがあるんだ」 と、言い出した。

一瞬、どきりとした。浮気?それとも嘘??何????


彼は、不安に満ちた私の顔を、その手のひらで包み込み。こう言った。

「衝動買い。しちゃったんだ。」


なあんだ、そんなことか。と安堵しつつも、優しく私は聞き返す

「何を?怒らないから、言ってごらん」

彼はなかなか言わない。

「わかった。またバイク?」「違う」「じゃあ、車でしょ??」「・・ううん。」「じゃあ、何???」

何度も問いただすと、ようやく彼は答えた。

「いえ・・・・」

「え?家??」 「も、もしかして、この白金の家を買ったの??」 と聞くと

「ううん。フロリダに、家を買ったんだ。とてもいい物件で。一緒に行こうよ。」

と、にこやかに答える。


あの、もしもし?先日もIbizaに別荘を買ったんじゃありませんでしたっけ??


「そう。だから僕、とてもPoorBoyなんだ・・・。honey、ごめんね。」と、キスをした。


このあたりから、私の気持ちは微妙にずれ始めていたのだろう。

何となく、忙しい日々の合間を縫って会うことが少なくなり、彼の家に行くのも、誰かと外で飲んだ後だったり。彼はいつも、「来るのが遅いよ」と言って、拗ねていた。そのためか、彼も、約束のデートを直前にキャンセルすることが何度か起きた。

決定的に、私を驚かせ、雪崩のように全てが壊れる音がしたのは。この数週間後であった。


時は12月。彼は、友達があまりいない。

親友は、Marc。いつも一緒にいる。その仲のよさは、ちょっと首を傾げるほど。


とある週末。いつものように彼の家で夕食の後、2人でDVD観る準備をしていた。

そこに、Marcからの電話。話が聞こえてくる。「すぐ行くよ」 と言っている。


彼は電話を切ると、私に向き合い、

「ごめん。行かなきゃ。待っててもいいけど、どうする?」と言う。


いや、行かなきゃって。しかも、私が一緒に行くというオプションはないのか?


やや怒り口調で彼に理由を聞くと、

「だって、Marcがパーティーをしていて。チキンブレストがないから困ってる。僕が持って行ってあげないと。」と言い出す始末。


呆れかえり、私は身支度を整え。彼と一緒に家を出た。


その時期、彼もかなり忙しかったのは事実だろう。いつも深夜オフィスから電話がかかってきた。

そしてしばらく、彼とは会わずに時間が流れた。



年末。クリスマス休暇で帰省する彼から、「会いたい」と連絡があった。


しかしこれが、別れへの第一歩であるとは、この時は想像し難かった。

・・・次号は別れと運命の再開・・・・

そんなわけ で、冴えない日曜の午後。


どうにも、気持ちが晴れない日曜日。空模様も、いまひとつ。


夕方Yogaに行くことを決め、昼は近所の友人MKを呼び出し、お買い物→お茶。


欲しいのは、タイトな白のピンタックが入った、ハイネックのシャツ。

でも、体の小さい私には、どうにも、どれも大きくて。ぴたぴたで着たいんです。

やむを得ず、次回の出張でH&M でも見ようかと思ったり、ギャルサイズで小さい109でも覗いてみようかと思ったりしつつ、無用の長物を、また買ってしまう。


han chloe

HanAhnSoonの、シルクのワンピース↑と、クロエのシルクシャツ


2シーズン前のPRADAみたい。と思いつつも、お安いからいいかと。

ヴィンテージ風のビスクカラーと、シルクシフォンがなんとも可愛く。グリーンと迷いましたが、なんとなくこのお色に。ワンピースに合わせられるインナーは、間違いなくシルクのトライアングルブラのみ。先日の社販で購入した、プッチのシルクブラを合わせようかな?上にDsquaredのGジャンを着たらいいかも・・・。

2ピースはセットアップで着ると、私にはちょっとサイズが大きいため、もっさりとしてしまう。キャミは、ジーンズやカーゴなど、タイトなボトムスと。スカートは、シンプルなニットと合わせてもいいかな?などと考えつつ。その他、Chloeのシルクシャツ、シルクのロングスカーフ、刺繍の入ったカプリパンツなど購入。


お買い物後、お茶。疲れた心身を労わるために、ざくろジュースをチョイス。

MKも、色々うまくいっていないようで。わーっと話して、すっきり。


by


そして夕刻。ビーチに車を走らせ、パワーヨガに汗を流す。


日中の陽光の名残を感じる、暖かくやわらかい砂。乳白色の空、波の音。潮風。五官をフルに使い、自然と対話する。躯は、あくまでハードにストイックに、1時間ノンストップ。Contrexを1本飲みきり、静かな発汗。

これだけでも、かなりのデトックス効果。明日の筋肉痛は間違いない・・・。


その後、近くに住む大学の友人S夫妻+babyと、SputnikBeach に行く予定だったのだが、台風の余波。今にも振り出しそうな雨を懸念し、やむを得ず目の前のAnchoviで軽くご飯。


子供が可愛くて。友人夫妻はあったっかくて。

鬱々としていた一日でしたが、精力的に動き、すっかり心身デトックス完了!


ある程度の年齢に達し、手に入れたもの、失ったものがあって、思うこと。


つい、「もったいない」 と後生大事にしまいこんだ、ぴちぴちフレッシュな "おいしいもの"。こっそり目の届かないところに隠した "おいしくないもの"。どちらも刻一刻風化し、腐敗していく。抗うことはできない。それらはいつの間にか引出を埋めつくし、遊びのスペースを奪う。すると、突如降臨したBrand-newな "もっとおいしいもの" は、当然入る余地がなく、こぼれ落ちてゆく。


良きも、悪しきも、"溜めない"

"おいしいもの" は旬のうちに堪能。動きを感じ、潔く手放す。シンプルに。身をとりまく "多種多様なモノ" に執着しない。すると、ストレスからも開放され・・・・・

身軽に ⇒ 一瞬で駆け抜ける "予期せぬチャンス" も、逃さずグラブ!


という、幸運への一歩に繋がってゆくように思う。だって、すべては動いている。

両手に山とショッピングバッグを持っていたら、運命の人が差し伸べる手を、逃してしまかもしれないもの。


・・・しかし、そんなわけで。お金も、男も、私をスルーして、流れ去ってゆく。

未だ見ぬハッピーの用意。と信じよう。


さて。また月曜がはじまる。新しい気持ちで乗り込むぞ。


はぁ。やってしまいました。


わたし、時計が身につかない人みたいです。

よく、心理テストで、「時計=恋人」 のようなお話がありますが

あれ、本当かもしれませんね。


今週。すっかりお寝坊しました。

11時からオリエン!今日入稿だし!!!と、焦って身支度。


慌ててシャワーを浴び、着替え。「ママ、送って!!」その間。わずか20分。


定番のタンク・フランセーズ と、シンプルなペアーシェイプのダイヤのピアスを握り締め、Balenciagaのバッグのジッパーポケットに投げ込む。


電車に乗ったら、落ち着いて身に付けようと思っていた。


いつも乗っている電車は、もういない。次の電車がホームに滑り込んで来た。


今まさに、電車に乗らん!

と言うところで、携帯が鳴る。慌てて、ガサガサと探る。


「ころん」


と、何かが落ちた気がした。

周りを見渡したが、特に何も見つからなかった。

後で気づいたのですが、そう。コンタクトをしていなかったのだ・・・。


なんとなく気になりつつも、電車に乗る。

座れなかったので、しばらくはi-pod片手に、読書。

途中、席が空き。座る。さて、時計とピアスっと。


「な、ない。」 「!!!!!!!!!!?????????」

ポケットに入っていたのは、ピアス片方だけ。


あーあ。やっちゃった。


しかし。無くしたものには、不思議と執着のない私。

でも、さすがに両親からもらったものは、ちょっぴり気まずい。


      face2


夕刻偶然にも、Cartierの友人から電話。夜食を共にすることに。

さりげなーく。あくまでさりげなーく。問い掛けてみる。


「ねえねえ、社販って、何掛けでしたっけ?」

「55%」

「えっと。ちなみに、タンクのコンビSSだと?」

「ん~、25万くらいじゃない?」「って言うか持ってるじゃん」


「うん。そうね。そ。そっか。けっこうするのね。」

「じ、実は。無くしちゃった。ピアスも。」

「傷物とか。disconとか、破格の放出品ない?よね?」と、こわごわ言ってみる。

「はぁ?バッカジャナイノ??」「誰か、買ってくれるパトロンを探しなよ???」

「はい。わかりました。当面、気合入れて働きます。」


しばらくは、手持ちの別の時計に活躍して頂くとします。


あーあ。次はRoadsterあたりにしようと思っていたのに。


ip


うつくしいひと。


いろいろな美しさがあると思います。


もし、今地震が来て、たった一つしかお化粧品を持ち出せないとしたら。

何を手に握り締めて、逃げますか?


外見のみならず。男女問わず。うつくしい人は、

「己を熟知している」と言うことに尽きると思います。

自己を、客観評価できるかどうか。ということです。


日々鏡に映る自分と、写真のお顔、「全然違う!」と言うこと、ありませんか?

これは、鏡の中では無意識裡に、好きな角度しか見なかったり、色眼鏡で見ているわけです。人の目には都合のよいフィルタリング機能が備わっておりますので、好きな相手、自分の身内を見る目が甘いのも、至極当然なわけです。



お顔の造作が美しく、何の手を加えなくても美しい、という恵まれたごく一握の方は例外として。

世の一般女性は、ある一定の年齢になるとお化粧をいたします。


お化粧は、足し算だけでは綺麗になれません。

もちろん、テクニックは重要です。

むやみやたらに塗っても、見にくい厚化粧になるだけですし

テクニックがあっても、「抜きどころ」がないと、何とも隙のない、好きのない、愛嬌のないお顔になってしまいます。


①のTipsでも触れましたが、まずはお肌、目、髪、そして姿勢。健康であること。

私観ですが、これは、美しさの万国共通の基本だと思います。

手をかけていること。健やかな心身、生活のレベルが伝わることで、

自分の意識の高さ、生活の充実度が一目瞭然だからです。


さて。
話が逸れてしまいましたが、「今ひとつだけ顔に載せるもの」が分かる方

イコール

ご自身のお顔を、よく分かっている。なりたいイメージを、理解している。

ということだと思います。


今の私は、ひとつだけ持ち出すとしたら。

MakeUpForeverの練りチークか、benefitのBenetintです。

ぽんぽんと指で伸ばすだけ。載せる位置と量によって、雰囲気も自在に。頬に色を挿すだけで、立体感と表情にメリハリが。顔色は冴え、幸せ顔に。


でもこれは、私がおそらく目が大きくて、眉毛も睫もしっかりしていて、唇も赤いからでしょう。みなさん同じ答えでは、ないはずです。


今の自分に足りないもの。

今の自分のいいところ。

を認識した上で、シンプルで、うつくしい女でいたいと思います。


余談ですが。

同じことを、男性にも言い換えられます。


12時間後に地震が来るとしたら。誰に一番先に電話する?誰に会いたい?

と言う質問に、いつも迷わず即答できる人。

これは、幸せに近い人だと思います。


わたしは、残念ながら。

こちらの問いかけには、即答ができません。

「彼は、私の電話にすら気づかなそう。あっちの彼も、忙しいと言われそう」

と、ついつい相手の状況を考えて、誰にも電話できなさそうだからです。とほほ。


そして多分。いえ、間違いなく。家族と過ごすと思います。ええ・・・・。



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週に3回は、ご機嫌お伺い&お夕飯のお誘いを下さるこの方。

私はフリーでない男性には、食指が働かないゆえ、恋の展開にはなりません。


でも 。おいしいお店を色々ご存知なので、時々ご一緒します。


いつもブーンとオフィスのお玄関まで、それはそれはいかにも業界人然とした白いCarreraでお迎えに来てくださいます。


六本木ヒルズの裏手にある、一見さんお断りの京料理のお店 "さだ吉" へ。


日本料理、というよりは、おばんざいやさん。お酒をいただくところなのですが、非常に完成されたお味だと思います。

気持ちよく迎えて頂き、奥の仕切られたテーブルへ。
万願寺唐辛子、お豆腐、お刺身、焼き枝豆、鶏のグリルなど、何点か店主お勧めのものをつまみました。
お酒も、かなり種類が揃っています。
卵豆腐のように、すこしお味のついたお豆腐はとてもおいしく、それだけでお酒が進む一品。

最初はビールを2杯。その後焼酎のロックを3杯ほどいただきました。
最後はおうどんを頂いて最後をしめるのがお決まりらしくて、ざるうどんを頂きました。
つやつやしていて、さっぱりとおなかを満たしました。


さっぱりとしたおいしい、品のよい和食でお酒がいただきたいときには、お勧めです。
大人しかいませんので、静かにお酒が楽しめます。


その後は、さくっと送って頂き帰宅。足を触られて、ちょっと逃げ腰な私でした。


"おいしいもん"を頂くと、元気になりますね。

思いもかけない、ときめき。

俄かに、文化と言葉の違う彼と一緒にいるようになってしまった。


彼は、何度も聞く。「本当に、彼氏がいないの?どうして??信じられない。」

私が、「悲しい思い出があったからよ。Pこそ、彼女がいないなんて信じられない!」と答えると、彼は「だって、忙しすぎるんだもん」と、優しいキスをした。


b-up2


初めてのデートで、予想外の展開。

その日以来、毎日、朝から晩まで。IMやメールのやり取りが続く。

この頃、私も忙しさがピーク。退社時刻は23時ごろだった。

彼も仕事が忙しく、平日は、電話とメールがほとんど。私が帰途についた、日付の変わる頃。オフィスの電話から、「can you come over tonigh??」と、いつも言ってくる。でも、金曜~週末以外は、家に行くことを避けていた。

だって、彼のお家は駅からは遠いけれど、路地裏でタクシーも呼べない。彼は朝早くバイクで出勤するため、私は会社に行きたくなくなってしまうんに違いないんだもの。


そう。彼は本当に子供のようで、バイク大好き。ハーレー、BMW(世界で10台ほどしかないシリーズらしい)、YAMAHA、スクーター。4台のバイクを持っている。正直に言って、私はバイクがよくわからないし、車の方が快適だなあと思っていた。しかし、目をキラキラさせてバイクの話をする彼を、可愛いと思わずにいられなかった。・・・そう。バイクの趣味までは、可愛かった。


週末のたびに、私たちは一緒に時間を過ごした。

土曜の昼に彼のお家に行くか、金曜の夜は、一緒にディナーをしたり、仕事の遅い日はHeartlandで待ち合わせをしたり、(でも彼はスクーターなので、私は一人タクシーで家に行く・・・)私は飲みの席から彼の家に向かったり。寒い夜も、タクシーの入れない路地入り口まで、彼は迎えに来てくれた。


彼は、homebody派。食事も、基本的に家でとるのが好きな人だった。イタリア人であるお父様が、フロリダでイタリアンレストランを経営しているのだが。自分のほうが料理はうまいと言っていた。

もっとも、Asia全域を担当する彼は、Singapore、Thai、HKG、Malaysia、そしてLondonと、あらゆる地域から、昼夜コンタクトが入る。数時間おきにemailをチェックしなければならない体勢なので、家のほうが落ち着くのだろう。

食後、寝起き、夜中の少しの時間。いつも彼は、Loftの書斎に上がる。DellのPCを開き、恐ろしいほど長いメールやドキュメントを読んでいた。

その間、私はテレビを観たり、本を読んだり、ネイルケアや、友人との電話、しばし1人の時間。

すぐに戻ってくる日は、そのまま彼が階段を降りてくる。しかし、ちょっと厄介な内容の日には、決まってロフトから私を呼ぶ。


「僕の可愛い子猫ちゃん。ワインのグラスを持って、ロフトにおいで。」


従順な飼い猫は、ワイングラスを2つ持ち、小脇に本を抱え、階段を上がる。

するといつも、「何してたの?可愛い子猫ちゃんは、膝の上で本を読むと決まっているんだよ」と言って、私を横向きに膝の上に乗せ、器用にキーボードを叩く。わたしは、実はちっとも楽ではない姿勢で、おとなしくワインを飲みつつ本を読んだものである。


そしていつも、彼の作るご飯をいただき、DVDを見たり、音楽を聴きながら2人で本を読んだり、おしゃべりをしたり、ただじゃれあって過ごしたり、お天気のよい日には、プラチナ通りをお散歩したり、ジムに行ったり。


私の好きな、穏やかな時間だった。


でも、そんな時間は、1ヶ月、2ヶ月。あまり長くは続かなかった。


Pは、とにかく、よくしゃべる。仕事柄もあるのだろうが、とにかくマシンガントーク。強烈な早口。ややアイリッシュアクセントのある英語。英語で育ったわけではない私にとっては、100%理解するのは難しかった。話の内容も、他愛無い話の日もあれば、在日外人についてや、土地登記、M&Aに関して。私のボキャブラリーを超える話題も多く上った。それゆえ、この頃の私は狂ったように、1日10-20は新しいフレーズを詰め込んだ。ほんと、よくやったものです。


そんな私を嬉しそうに見つめ。普段全く日本語を話さない彼が、「僕も日本語を覚えようと思う」と言って、いとおしく笑った。そして。彼はおもむろに大きな書棚に向かって歩き。分厚い全集から一冊を取り出して言った。
「Read me a bedtime story, baby.」と。私の目に飛び込んできた、背表紙の文字



「水木しげる全集①」



「??????」 と思ったが、この時わたしは、正気でなかったのだろう。恋は、人を狂気にする。その他にも、ヒスイの巨大ボウル、葡萄、虎の掛け軸。妙なアジア物が好きな彼だったから、あまり気にしていなかった。目を細めて"かわいい"と思っていたなんて、間抜けな私。


恐る恐るページをめくると。やっぱり。文字はない。画と名前だけが書かれたページの集合体。しかし、大真面目な顔をして。

「うーん、this is ぬりかべ means "big wall". He does not eat up but... 」や、「He is 鬼太郎, monster prince. Monster? h'm... monster or more like Hero.」・・・などなど。つたない英語で、意味不明の、必死の説明をする私。

最も困ったのは、全集の後半。Spiritual worldというのか、仏閣?聖地??とにかく、男性器を奉った神社や、変な形の岩。おばけの出る場所。適当にお粗末な中学生英語を話して、誤魔化していた。


今思えば、このあたりで、「何か変だぞ」と思ってやめておけばよかったのに。


次回。驚きの連続から、運命の再会までを書く予定です。

ながいなー。あとで短くまとめますね。