グルコサミン起源物質の判別 | グルコサミン博士のブログ

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グルコサミンはエビカニなどの甲殻類の殻を原料として製造されてきましたが、甲殻類アレルギーが懸念されていました。最近微生物を発酵させて、微生物のキチンを原料とするグルコサミンの製造法も開発されました。


しかし、グルコサミンになってしまいますと、通常の分析方法では由来別2種類の鑑定はできませんでした。そこで、同位体比分析に着目し、グルコサミンを分析したところ、甲殻類と微生物2種類がきれいに分かれることが分かりました。つまり化学構造が同じであっても構成する炭素や窒素、そして酸素、水素などの原子の同位体は生育環境に依存しているので、甲殻類と微生物発酵時に用いたバイオマス原料(グルコサミンの場合はトウモロコシ)が違うわけです。


この成績を先日行われた5回表示・起源分析技術研究懇談会 で発表しました。新規特許としても出願しました。


今後、同位体比分析法を用いて甲殻類グルコサミンの産地由来データベースも構築してみたいと考えています。