<画像のノイズ>どうやって取る? | なつかしの鉄道写真館

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昭和40年代の全国の蒸気機関車・路面電車・トロリーバスから最近の復活蒸機まで、「懐かしさ」をテーマに鉄道写真をUPしています。

最初に買ったデジカメは2007年のニコンのD80。APS-Cサイズで、1020万画素・秒3コマ・ISO 100~1600という今から見れば貧弱機種。その後に出たDXのフラッグシップと言われたD300でも1230万画素・秒6コマ・ISO 200~3200で、この頃の写真雑誌ではISOは画像が荒れる(ノイズが出る)から800~1600以上にしない方が良いと書かれていました。

 

新製品が発売されるごとに画素数・連写速度・ISO感度等もどんどん良くなってきましたが、撮る側もより暗い所で早いシャッタースピードで切りたいという欲望は際限が無く、新商品のカタログスペックではISO 10万以上も出現する始末。但し、D5でISO 102400を使ったことがありますが撮れるだけで、出てきた画像は甘々でノイズも多し。使える物ではありません。

 

 

結局実用上はISO 12800~25600が限界で、それも暗い部分にノイズが出るのが当たり前。カメラ内にあるノイズ・リダクションは皆さんも通常からONにされていると思いますが、ニコンの純正ソフトNX-StudioにはRAW現像時にさらにノイズ除去を強くすることができます。でも、ノイズ除去を高めると画像が甘くなるというトレード・オフの関係。昨年まで、新しいカメラに変えても悩んでいました。

 

①D700でISO 1250 1/100秒 F4.5で撮影 カメラ内ノイズリダクションON NX-studioで「2013高速」で適用量50でノイズ処理。これ以上適用量を上げると甘々になる。

 

②拡大して見てみると暗部のノイズが取り切れていないが、諦めるしかなかった。

 

ところがAdobeからPhotoshop(高度な画像加工ソフト)とセットで販売しているLightroom(現像・整理ソフト)に、AIノイズ除去が付加されたのです。ノイズ除去を高めても、画像がさほど甘くならない。また、RAWで撮っていれば古いデジカメもOK。因みに上記の写真は最終的にAIノイズ除去を行って、今春の私の写真展で半切に伸ばして展示。

 

次の写真は、昨年の7月7日に上越線の夜汽車を水上駅で撮影した物。今年も走りますね。

 

③Z9でISO 16000 1/125秒 F5.6で撮影 カメラ内ノイズリダクションON NX-studioで「typeA」標準でノイズ処理。

 

④ISO 16000でも一見キレイですが、拡大すると御覧の通りノイズが浮いています。

 

⑤LightroomでRAW現像とAIノイズ除去(適用量50)を同時に行うと。

 

⑥ブログでは画素数を落としているので分かりにくいですが、A4プリントするとその差はハッキリ。プロの写真家さんが仕事でも使えると絶賛しています。

 

別にAdobeのLightroomを勧めても私には一銭も入ってきませんが、RAWで撮られていてノイズの処理に困っている方には絶対おすすめです。

 

因みに価格は買取りではなくサブスクリプションで、photoshopとLightroomがセットになっているフォト・プラン(クラウドサービス20GB付)が月額1,180円(税込)から。私は通常のRAW現像と編集・加工はNX-studioで行い、ノイズ除去はLightroom、高度な編集・加工が必要な場合はphotoshopというように使い分けています。

 

1週間のお試しもできます。

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