<モノクロ写真>どうやって作る? | なつかしの鉄道写真館

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昭和40年代の全国の蒸気機関車・路面電車・トロリーバスから最近の復活蒸機まで、「懐かしさ」をテーマに鉄道写真をUPしています。

モノクローム写真を作る際は、カラーをRAWで撮って現像ソフトでモノクロ化するのが一般的(後でカラーでもモノクロに出来るから)ですが、ミラーレス・カメラだと撮る時にモノクロ設定にするとファインダーのEVFもモノクロになって、イメージがつかみやすくなる機構があるのですね。

 

プロの場合は「何をどう伝えるか」が固まると、撮る時からモノクロでテーマに合う被写体・光加減を探すそうですが、私なんかはフォトコンテストにカラー部門とモノクロ部門があるために、手持ちカラー写真からモノクロになりそうなカットはないかと探しています。

 

①爆煙の迫力を伝えたくてモノクロにした作例

 

②朝日に当たる野仏と列車を主役に、枯れ木のシルエットを脇役にした作例

 

①と②を見て分かるように、モノクロの場合は色を排して造形を明るさ・コントラストで表現しているために、①のように色が無くなると背景に主役が埋もれたりするのは要注意でしょうか。

 

モノクロではフィルム時代から硬調・軟調といって、白黒のコントラストをつけて主役のインパクトを強くしたり、逆に光をフラットに回して柔らかく全体的に見せるやり方。覆い焼きのように、主役を明るく周りを暗くしたり、焼きで陰影をつけて立体感を付ける方法も暗室で印画紙をプリントした経験のある方は経験されたことでしょう。

 

③カラーで撮影した元画像

 

④NIKONの純正ソフトNX-studioでモノクロ化 何か物足りない

 

⑤NX-studioでフラット・モノクロ化 ケムリの迫力が無くなった

 

⑥NX-studioでディープトーン・モノクロ化 もっと階調を見せたい

 

⑦NX-studioで色々と階調を調整した結果 雪面はやり過ぎたか(笑)

 

なお、NX-studioの他にシルバー・エフェックスでモノクロ加工することもあります。

 

私は中間調を重視し、黒くつぶしたり白く飛ばさないように調整するとともに、特に空の雲は明瞭感を出すように焼き込むクセがあります。

 

作品に仕上げる際、シコシコと調整している時が至福の時間でしょうか(笑)。

 

モノクロはまだやり始めたばかりで、奥が深い。特にフォトコンテストのモノクロ部門はベテラン揃いで、日々勉強&トライですね。