陽のあたる場所 (出展作品)
天気の良いある日、公園を歩いていました。
何気なく見上げた空は澄み渡り、
白く輝く雲が浮かぶ…。
そんな爽やかな青空を感じ、空気を体内に取り込む。
澄み切った青空の清々しさが体を駆け巡る。
まばゆい光に優しさと力強さを感じ、
その広がる陽射しに体は温められ、心も温かくなる。
明るさ、輝きをお裾分けしてもらう。
思わず、顔がほころぶ。
そんな初夏特有の空、浮かぶ雲、陽光が眩しく、
曇った心も浄化してくれるような、清々しい印象が脳裏に焼き付きました。
空の色、青
雲の色、白
太陽の色、黄
地面の色、茶
子供のお絵かきのようなイメージですが、その自然の色を体現したくなりました。
あと、シャビーでお洒落な感じに仕上げたいと思いました。
可愛らしさも追加して。
白色で今まで作ったことのない花を考えたら、
マーガレットが浮かびました。
手前のマーガレットが第一号。
奥が第二号。
失敗なく一発で完成。
成り立ての実、完熟した実などを混ぜ、成長する様子を出しました。
鉢は赤茶色のテラコッタに、空色、雲の色を着色。
台もシャビーな感じに。
地面の素焼きのレンガは、象牙色で塗り潰し、
鉢の中身を目立たせるようにしました。
丁寧に細かく制作したので、汚すのに勇気がいりました。
汚したら細かくやった意味が失われましたが、やって正解。
この全体の配色があって、一つの作品。
温かな気持ちになる作品になったかしら・・・。
前の記事でも書いたかもしれませんが、
ミニチュアは小宇宙だと思っていて、 それを感じられる作品を作りたいです。
地球上の生物は天体の影響を多大に受けていて、
それを考えたり感じたりすることが好きです。
最近意識し始めたことに、
「あぁ、この木は土星の影響を受けている」
などと天体を特定する見方です(人間にも当て嵌まります)。
影響を受けた天体により、雰囲気や枝振り、葉の付き方が異なるのです。
それらを目で見て、流れを体で感じると、そこら辺に生えている木々が愛おしくなったりします。
そんな風に自然を感じ、それを反映した作品を作りたいのですが、可能なのかしら。
物質化させるからといって俗っぽい価値基準ではなく、
自然や人間の芯にある純粋な感情を喚起させるような意識内部に訴えかける作品にしたいです。
宇宙と観念を結ぶことができるのは人間だけ。
大宇宙と自分の小宇宙を結びつけるのが好き。
そして制作をすることによって、
不可視から可視へと体現化させるのは
本当に面白いことだと思っています。
ゴマちゃん
とうとう、師走。
グダグダなブログでせっかく見てくださっている方に申し訳ないなぁと思っているので
最後は格好良く締めくくりたいものです。
撮った写真を整理していたので、今回はそのうちの一部を載せます。
私、ゴマフアザラシが大好きです。
水族館で一番好きです。
人懐っこい人ゴマちゃんがいて、私を意識しながら水槽を旋回していました。
数頭いた内の、このゴマちゃんだけが寄ってきてくれました。
マニュアル撮影ですが、
一定の位置に必ず来てくれるのでピンボケは少なかったです。
ウインクしているように見えませんか?
一定の時間を空けて、酸素を吸うため、顔をあげていました。
お鼻がピクピク。
スーピースーピー。
お鼻の穴大きめ・・・。
ピンボケしてますが、口が笑っているみたいでした。
PCからの方は、大きい画像でどうぞ。
こちらは、イルカショー。
また次回から作品を載せていきます。
パリの花屋さん(出展作品)
ドラマチックに仕上げたかった作品です。
こちらも出展しました。
随分前に制作した108枚の花びらのバラの使い道に困っていました。
一年以上思案していましたが、
赤を活かした作品にしたいと考え、シンプルな花束にすることにしました。
テーブルも当初は他での使用を予定していて作っていたものの、
花束と合わせた方が合うことに気づき、この組み合わせとなりました。
パリにある寂れかけた花屋さん、そんなイメージです。
アップ。
プレゼントをする花束の制作依頼がかかり、それを作っている場面です。
心ある依頼がある限り、花屋を営業し続け、
特別な人に喜びを与える手伝いをします。
手を添えて。
赤いバラの“愛情”や“情熱”といった花言葉は有名ですが、
「あなたの幸福を祈ります」といった花言葉もあります。
ピンクのバラには、「わが心、君のみが知る」、“満足”といった花言葉があるそうです。
こちらの写真は、日中、外で撮影したもの。
ハサミも金属製。
花をプレゼントされるって嬉しいですよね。
今年は、ひまわりやバラの大きな花束をいただくことが何度かあり、
生をいただく喜びを感じました。
一瞬にして女性らしくなった気持ちもしました。
それと同時に、生あるものが朽ちていく様に
儚さと無常を感じました。
この作品はクレイなので、枯れません
マキマキローズ
今日は出展作品ではなくて、試しに制作したバラをアップします。
この世界では有名なコレクターの方に、
マキマキローズが好きということでリクエストをいただき、作ってみました。
イングリッシュローズというものですかね。
夕日を浴びて。
葉っぱも細かくギザギザにしています。
思っていたより難しく、大きくなってしまいましたが、
この手のバラは大輪なので、調度良いのかもしれません。
トゲと虫食いの葉っぱもあり。
気に入っていただけるかしら。
もう少し薄く作ってみようかとも思っています。
バラのアーチは大変だと思いますが、チャレンジしてみたいものです。
椅子に関してはまた別途更新します。
今、新しい椅子を作っています。