リスクテイクの妙味


明日から東京ビッグサイトで3日間行なわれる賃貸フェアの

準備風景です。


今年から初出展ですが、奮発して4ブース借りる事にしました。


ソーシャルアパートメントという新しい住居形態のため、

パネルや映像だけで、視線を止め、その魅力を伝えるのは極めて困難なため、

6m×6mのブースでソーシャルアパートメントの共用ラウンジを再現する事にしました。


お金はかかりましたが、

最重要目的:多くの不動産関係者、オーナーさんにソーシャルアパートメントという賃貸住宅を知ってもらう

重要目的:賃貸フェアを通じて案件のソーシングをする


の2つは達成したいと思っています。


リスクテイクの妙味 リスクテイクの妙味


ブースは職人さんのおかげもあり、完成しましたが、

展示するパネルがまだ未完成。。


今日は徹夜で資料作成です。

今年は気合入れて東京の賃貸フェアに出展するため、

本日、その名古屋版に視察に行ってきました!


規模は東京の4分の1ですが、

なかなかにぎわっていました。


この2年でマーケットが死んだため、

出展企業はかなり減っており、新興企業系が多いように見受けられました。


企業のタイプも新築の営業よりは、リノベーションや空室対策系の会社の方が

圧倒的に多かったです。


それもそのはず、今は未曾有のマンション供給過剰時代です。

今回のバブルで大量のマンションが市場に供給されたため、競争力のないマンションを中心に、

空室に悩むオーナーさんがたくさん出始めています。


従って、出展企業は、新築がほとんどいなく、リノベーション系が多く、

また、参加者も空室に悩むオーナーさんが打開策を探りにこのようなイベントに足を運びに来るという図式です。


大変参考になりました。

今回の視察を、これからのブース作りの参考にしようと思います。



転職をしたくない理由ランキングなんて記事があります。
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/014/jobchange_unwilling/

色々な理由が書かれていますが、現状維持バイアスを表す内容が多いです。
現状維持バイアスは最も厄介なバイアスであり、人生常にこのバイアスと闘わなくてはいけません。

このバイアスは必ずしも悪いとは言いません。
悪くないと言えるのは現状維持しておけば結果的に満足する事が多いからです。というよりかは相対的不満に陥る可能性が低いという表現の方が正しいでしょうか。

なぜかというと現状維持しておけば他を知らないので、主観的に満足できる可能性が高いという結果論からくる肯定です。

変えれば変更前と比較をしてしまうので、うまくいかなかった場合、損を感じてしまう。そしてその損は現状維持した時に感じる損よりも遥かに大きい。行動を起こすことによって得る損は起こさなかった時の損よりも遥かに大きいと感じる人間のメカニズムは最近の行動経済学でも取り上げられています。

この損失回避の感情が現状維持バイアスの主要因です。彼氏彼女を抱えている時の感情と言えば分かりやすいのではないでしょうか。60億人という人口がいる中で、なぜ付き合い、そして結婚して、余生をずっと一緒に過ごせるカップルが多いのかというのは、夢がないですがこの現状維持バイアスで7割説明が付くと思います。

少し自分の身の回りや過去の行動を見渡してみればどれだけこのバイアスに縛られてきているか分かると思います。

現状維持バイアスは物事の判断を極めて主観的にしてしまうので、正当な判断ができなくなります。
人生は、主観的でいいですし、自己満足主義なので、結果論としてそれでもいいですが、結果に客観性が入るとこのバイアスは致命的です。例えばビジネスの世界では、「お金損したけどこれをやり続けてまあ良かったかな」なんて自己満足では当然済みません。

人生及びこの世の中は、本当にこの現状維持バイアスとの闘いの連続だと思います。

現状を打破する事が大事なのではなく、いかに物事をゼロベースに、客観的に見れるか、これが重要で且つ難しい思考です。


人間の思考回路との闘いなので、正直難しいですが、こいつとの付き合い方として、自分は何か物事を考える際は、まずこのバイアスがどういう風に働いていて、今の自分の思考や心境にどんな影響を与えているのかはまず考え、出来る限り思考のデータ補正をするように心がけています。

しかし、このバイアスは本当に厄介で、上記のような何か判断を求められる時はそこで立ち止まって考えられるのでまだいいですが、そもそも自分の脳が勝手に現状維持をしていて、立ち止まって考えるべき機会を逃している事が多いはずであり、この機会損失をどうカバーするかです。

あくまで努力ベースですが、無意識にしてしまうような些細な意思決定にも敏感に反応するようにしていますし、1ヶ月に1回以上は、現状を疑う事をします。自分は前回から何をしてきたか、回りに何か落ちていないか、これから何をするのか、このままでいいのか。自分は社会と比べてどうなのか、第三者からどう見られているのか、第三者として見た時どんなアドバイスをするのか、など。

ここまでご立派に毎回体系的に考えているわけでは当然ないですが、それでもこの意識は個人的に非常に重要だと思っているので、是非皆さんも努力してみてください。

「こういう人は仕事ができる・できない」とか、

「仕事ができない人は大抵~だ。」


などという議論をよく耳にしますが、

あれは少し安直だと思いませんか。


この議論には必ず前提が必要です。

それは「仕事ができる」という評価基準に絶対的なものは存在しないからです。


物を売る仕事、物を仲介する仕事、物を買う仕事で全く求められる仕事の質が違います。

また一つの会社の中でも経営企画・研究・営業・経理・人事で全く求められる仕事の質が違います。


大抵の人は、例えばテキパキと早く仕事をこなす人は「仕事ができる」と考えているようですが、

私は全くそうは思いません。


これが適用されるのは高い情報処理能力を必要とされる、例えばプロジェクトマネージャーや商社の流通プロセス管理、或いは経理総務などのバックオペレーションにおいてです。これらは仕事が正確で且つ早ければ早いほど評価される。

一方で企画や広告代理店、コンサル系、そして我々のような投資系などは、極論仕事の早さなどどうでもいいです。それよりも何をアウトプットするかで圧倒的に評価が分かれます。


事実私は仕事は早い方では決してないと思います。仕事もさほど正確ではない。しかし人一倍考える努力をします。つまり商社では私は「仕事ができない」が、コンサルなどではきっと「仕事ができる」んだと思います。(ちょっと大きく出ました・・)


大事なのは自分はどういった種の付加価値(「仕事ができる」)を出さなければいけないのかをよく考えることだと思います。


自分が所属する会社はどういった付加価値を市場に提供しているのか、

そして自分が所属する部署は会社内でどういった役割を担っていてどういったバリューを出さなければいけないのか、

そして何よりも自分はその部署の中でどういった種の「仕事ができる」を求められているのか。(もちろんポジションによって求められるものは違います。)


一方で、自分の持ち味はテキパキ派なのか、クリエイティブ系なのか、またはとにかく人前だと自分の価値を出せる営業系なのか、或いはとにかく何かを分析している方が性に合ってるのか、よく考えてみる。


そして、今後はどこを伸ばしていきたいのか、そしてそれを伸ばしていくにはどういう仕事が合っているのか、今の環境はそれを満足できるところなのか、或いはプロモートすればそれが期待できるのか、そうでないならばどこなら満足できる場所なのか。ここまでくるとおそらくミスマッチなので職業選択の見直しが必要になるでしょう。


これらは学生時代、就職活動に行う所謂自己分析でこの分析をするのは無理だと思います。そもそも経験がないし、情報もない、入る情報は全て湾曲されているし、学生間の人気業界にバイアスがかかる。そしてそこに適合性を強引に合わせた都合の良い自己分析をする。もはや無意味です。


社会人経験を2,3年程度やれば自分の持ち味も見えてくると思いますし、他業界・他職種についての情報もかなり持っているはずです。逆に見えていない人、情報レベルが学生からさして増えていない人は、今まで何をやってきたんですかと言わざるを得ません。


本当の職業選択は社会人経験で2,3年経ってからだと思います。

あなたは「仕事ができ」ますか?

タスポは社会的逆風の強いタバコ業界を救う素晴らしいマーケティングツールだと思います。



タバコを吸わないので詳細には知りませんが、ウェブを見ると申し込み制で、名前と性別、住所などの個人情報を登録して申し込むことにより、カードを取得できるとの事です。


これがあれば、どの地域、どの年代が、いつ、どこで、何で(自販機?コンビニ?)でどの銘柄のタバコを買うのかが全て管理されることになります。これほどマーケティングに必要な分析用の生データはありません。未成年喫煙防止など当然名目でしかないのは明白です。


タバコは社会的に排除傾向にあり、この業界は厳しい逆風を浴びています。ワイドにマーケティングする事ができないため、能動的な新規顧客開拓は実質不可能。従って、彼らが生き残るためには、既存顧客である愛煙家からいかに金を効率的に吸い上げるかが焦点となるはずです。


そのためには、タスポはまさに最適のツールで、新規顧客を開拓するものではなく、ターゲットへのカバー率100%で本ツールを持たせることができ(これがなければ買えないという最強の必然性)、その結果、既存顧客の全ての消費動向を把握できる。


政府としても、タバコ購買による税収は見逃せないくらい大きな財源です。社会的な逆風の中、未成年喫煙防止という社会的意義の高い立派な名目のもとに、タバコ業界を救援し、愛煙家から最も効率的に金を吸い上げるツールとなるわけです。


こんな素敵なツール、自分のビジネスにも使いたいものです。さすが本業界、政界とのつながりが強い事を裏付けてくれます。

7月中旬より2ヶ月間NYで研修に行き、

帰国して1ヶ月、完全に仕事オンリーの生活に戻り、
日々忙しく過ごしています。

それでも自分の仕事も大分自分でマネージできるようになり、
最近は1時くらいに帰れています。

案件も同時並行で常に6件程度やっており、
中にはプレIPOの投資案件もあったりと
色々な経験が積めて現状満足しています。

このまま順調に力をつけて来年には自分に直接案件が
入ってくる様になっていたいものです。

僕は仕事は短期で目標を置く人なので、とにかくアグレッシブにやります。

一般に仕事の目標を長期で置く人、短期で置く人がいると思いますが、
その良し悪しについて考えてみたいと思います。

長期の良い点は、
・じっくり一つ一つを学んでいこうとする
・組織内の人間関係を大事にしようとする
・忍耐強くなる
と全般的に地に足をつけて仕事に臨むので確実な成長が期待できます。

悪い点は
・組織での調和を優先するのでアグレッシブにいけない
・当初の目的を忘れ、気づくと自分の道が狭まっていることに気づく

一方短期の良い点は
・短時間でより多くの事を学ぼうとするため成長速度が速い
・目標を常に意識できるため実現可能性が高い

悪い点は
・どうせここに長くいないんだから、と組織を軽視してしまう
・諦め癖がつきやすい、うまくいかないと環境をすぐ変えようとする

長期志向の典型的な例が日本企業で働く終身雇用希望の人達
短期志向の悪いところが出たのが日本の社会問題であるフリーター。

上記にて分かるように、なぜか日本のマジョリティは両方いずれかの悪い点が出た人達なのです。まあ世界もそうですが。(悪い面が出た短期志向型が多い、というよりそもそも終身雇用が存在しない)

理想は両方の良い点を兼ね備えつつ、あくまでも目標は短期に置くというのが理想的なのかなと思います。

僕は断然短期派ではあるのですが、目標を優先するがために組織を軽視しがちになるため、もっとバランスを持ちたいと考えています。

自分ほどの無駄なアグレッシブさは必要ないとは思いますが、
それでも日本にはよりアグレッシブな人が増えるべきだと思います。

横目を見ながら(即ち平均)人生を生きているようでは、絶対に日本は世界と戦っていけない。

いや、そもそも戦う気ないんですけど。。なんて言っている人は自分達が過去の遺産で食べている事に気づくべきです。

サラリーマンになって4ヶ月たったわけですが、
思うのは確実に頭が悪くなったこと。

思うに2つの観点で頭が悪くなりました。

1.創造力

自分が会社をやっていた頃は
1~10の全てを自分がやっていて
むしろ6くらいからの方が多くて
雑務的な方はおろそかになっていました。

ただ6からの仕事はより責任が重く、
白紙のものから何かを作り上げる作業が多く、
故に頭を使い、一日一日よく考えて行動していました。

一方で会社へ入ってからは逆に僕がやる仕事は1~4。
言われた事をうまくこなしていくというコンセプトです。

前提が存在するしゴールも存在する。
与えられた道を進めばいいだけ。

この状態で途中経路をいかに作ろうかを考える事は
考える力とは僕は思いません。

2.視野

物事を考える時、イメージに広がりが持てなくなりました。
視野が狭くなった証拠です。

考えてみれば当然で、平日一日18時間働いて、
一つのマーケットにこれだけどっぷりと使っていれば
視野も狭くなります。


社会人って怖いですよほんと。
下手をすると本当に考えない。

学生時代の学問的かつ空想的だけど制限のない素直な知的欲求とそれを満足にできる時間。
すごい大切な時間だったと思います。

これからの指針としてはいかにこれを意識しながら
仕事をしていくか。
スキルはほっといても向上していくので(しなければ生きていけない)ここを意識するかしないかで今後の成長度合が大きく変わっていくと思います。

先日、西東京のある場所で良い物件が出てきましたが、

物件情報がうちに入った頃には

すでに一番手が買付を入れてしまっていました。


しかし、一番手が提示している価格以上のオファーが出せると

判断したので、僕らは1千万円高い値でビッドを入れました。


不動産売買の方法は基本的に相対取引と入札方式とがあります。

競売や大型物件等を除くと相対取引が一般的で、

一番早く買付を入れた者が独占的な交渉権を得ることができ、

契約を詰めることができるといったルールです。

2番手として買付を入れることも出来ますが、

1番手が契約に至らなかった時にのみ交渉権が回ってきます。


しかし実情では、売主によっては二番手がより高いビッドを出せば、

そちらと契約するといった事もしばしば見られます。

もちろん基本的にはルール違反ですが売主からしてみれば

そんな不動産業界の慣習なんて知ったことではありません。

まあ不動産のというよりは常識的なルールではあるのですが、

大きいお金が絡んでくると温かみのない合理性を優先するのでしょう。


といった背景のもと、僕らも二番手ながら1千万高い値でビッドを

入れてみたのですが、結果は惨敗。

買収することができませんでした。


理由は売主が業者であったこと。

2番手から高い価格のオファーがあったという事で

社内会議をしたらしいのですが、

結論としてやはり稟議を通すという話になったらしいです。


仕方ないとは思いつつ、プロジェクションが良かったために

惜しい気分です。




日を遡ってあたかも当時書かれてたかのごとく

ブログに残しておきます。


今日は不動産の売買契約を締結しました。

実際は僕の会社が買主ではないので、

スポンサー企業の社長さんに同席という形です。


売買契約の場では手付金5-10%と仲介手数料を払うものなのですが、

今回は土曜日で銀行が休みのため、全て現金決済でした。


500万円近くの札束が仲介業者によって数えられている姿を

見ている売主の顔は非常に印象的でした。


特にひねりを加えるつもりはないですが、

お金は人を変えてしまうものです。

得るお金を支えられるだけの受け皿がなければ

溢れたお金は人間の心を汚します。

そしてなかなか拭き取ることができません。


というなかなか複雑な思いを抱きながらの

売買契約でした。


最近は先日買付を入れた物件の

契約までの詰めの交渉等をしているのですが、

このフェーズで自分の無知さを痛感してしまっています。


契約までに詰めておかなければいけない事項として

代表的なものは

・確定実測図の交付

(土地の実測面積を出す。公簿面積との矛盾をなくすため。

また隣地、道路との境界線(それぞれ民民査定、官民査定と呼ぶ)

を明確にする作業も含まれる。)


・私道の通行掘削承諾(私道があれば)

(私道は所有者が存在するため、その道を改装等のために掘削したり、

通行したりするための承諾を取り、権利関係を明確にする。)


・建物瑕疵担保免責の有無

・引渡し時期の確定

・代金支払いの方法


等がありますが、専門的かつ実務レベルなので、

投資という観点からこの世界に入った僕は

無知を露呈する形となってしまいました。

仲介業者には大分叩かれてしまいました。

嫌味を多分に含んだ言葉や笑いも浴びてしまいました。


このフェーズにも対応していかなければ

今後やっていけません。


今回で大分学びました。

悔しい思いは今回限りにしておきたいものです。