前回の続き
診察室に呼ばれて入ると
おそらく20代半ばの若い先生
わ、若い………
学生さんのようだ
頭や首、眼、視野のチェック
どこか痺れがないかなど問診
一度、診察室を出て
しばらくして再度診察室
今度は30代の別の先生
こちらはテンション高め
先生『病気が病気だし、
CTと血液検査をします』
目の前でCT室に電話をして
『頭部CT、大至急
患者あぁ、ぴんぴんしてるよ』
(具合が悪いのか聞かれたのだと思う)
お忙しいところ予約なしで来てすみません
大したことはないかもしれないのですが
あまりにも痛かったので………と言うと
先生『空振りなら
そのほうがいいじゃないですか
何もなかったときは
「お帰りください」って
言いますから(笑)』
ということで、採血後にCT室へ
看護師さんに生理食塩水か何かの
シリンジを渡されて針とチューブがついた
腕を曲げないようにベンチに座る
周りにCTを待つ人がたくさん
ここに来るといつも
『ああ、私、病人だったな………』
と痛感する
頭のCTははじめて
服を検査着に着替えることもなく
あっという間に終わり、乳腺外科へ戻り
腕に刺した針を抜いてもらう
診察室に呼ばれて入ると
先生はこちらを一切見ずに
マウスをカチカチ
パソコン画面に表示された
私の頭のスライスしたCT画像を
何度も何度もスクロールしながら
先生『なんにもないね〜〜〜』
見事空振りだった
よかったーーー
先生『脳に出血も腫瘍もないね〜〜〜』
となると、昨日の人生最大の頭の痛さは
いったいなんだったのか
先生『なんにもないとなると
それは偏頭痛だったとしか
言えなくなるんだよね』
さいですか
人生初救急車かと思う頭痛は
偏頭痛なんだ
先生『血液検査の結果も問題ないし、
痛み止めを出しておくね
ただ、放射線の先生に画像を
診てもらってないから、小さい何かを
見落としてる可能性もあるから
一応、連絡が取れるようにしておいて』
予約なしで受信して本当にすみません
帰りの車の中で、今日は病院の人に
なんかいろいろ迷惑をかけちゃったなあ………
と私がつぶやいたら、娘に
『でも、なにもないってわかってよかったよ。
安心したよ………』と言われて
近所の病院ではここまで
検査出来なかっただろうし、
原因がわからなくて不安なままより
よかったのかな
少なくとも娘を安心させられたし
車を運転しながら思いました