「どの谷も 合歓のあかりや 雨の中」
<角川 源義>
「谷空に かざして合歓の ひるのゆめ」
<長谷川 素逝>
先日のこと。
▼愛媛県松山市から今治市を経由して、広島県尾道市に至る
国道317号を走る機会を得た。
一部の区間に、松山市の水瓶である「石手ダム(白鷺湖)」
がある。
今年も咲いていた。
▼山地や川岸などに自生するという「合歓(ねむ)の花」。
ダム湖の周辺から集落のある源流域まで、大小の合歓の木が
立ち並ぶ。
ものの本によれば、明るい砂地や川に近い所を適地とするとあ
るが、その通り。
▼申し合わせたように樹枝が源流域ぞいに立ち並び、小枝の
先に淡紅色の花をかざす。
よく見れば、萼は小さく花冠は細い筒状で、上部は5裂して
いる。
絹糸のように見えるのは雄花だというが、美しい。
今日の歩行数 4,697 歩。キロ数にして約 3.1 。