「柿若葉 重なりもして 透くみどり」
<富安 風生>
「七時まだ 日の落ち切らず 柿若葉」
<久保田 万太郎>
去る4月24日の天声人語に、次のような記述があった。
▼『明日以降さっそく、各地は夏日だという。・・・。本来
いまごろは、春のみなぎる季節だ。そよ風に吹かれて若
い命がぐんぐん育つ。だが、春を楽しめる日々は何だか
年々短くなってゆく気がする。「かつて日本は四季の国
と呼ばれたが、いまでは夏冬の実となった。・・・。』
▼その通り。
日課のウォーキングにまだ麦藁帽子などは少し早いが、衣替
えを余儀なくされる。
時刻は日中を避け、行く先も小高い峠の山麓にチェンジ。
季節の移ろいに自然界は人よりも敏感だ。
▼山麓に広がる柿の果樹園のつやつとした新葉、柔らかな萌
黄色の柿若葉の姿に目を引かれる。
その柿若葉に隠れるように、黄色味を帯びた4枚の花びらが
反り返るように咲くのもいつもより一足早い。
花言葉は、優美・自然美・恵み・恩恵などだという。
今日の歩行数 4,573 歩。キロ数にして約 3.1 。