「三椏の 華やかな黄の 花簪」
<福田 蓼汀>
「三椏や 皆首垂れて 花盛り」
<前田 普羅>
先日のこと。
▼久しぶりに故郷の地を訪れた。
そこは四国中央市の南部に位置し、四国山地の山中にあり嶺
南(れいなん)と呼ばれる。
北を法皇山脈に、南を石鎚山脈にはさまれた一級河川の銅山
川が流れる。
▼一帯は、金砂湖(ダム湖)、翠波高原などとともに金砂湖
県立自然公園に指定される風光明媚の地。
いまは地況とダム湖の建設などにより生家なく、あるのは父
母が残した林野のみ。
その林野の一角に足を踏み入れた。
▼市街地に住む同胞が管理し、趣味の農園を切り開く。
四季折々の花木を植栽しているが、かつては和紙の原料とし
て活躍した「三椏(みつまた)」がいま花盛り。
春を告げるように黄色の花を咲かせることから「先草(さき
くさ)」の名を持ち、花言葉は「肉親の絆」だと知る。
今日の歩行数 ? 歩。キロ数にして約 ? 。