こんにちは😃
気まぐれなレポートとは言え、前回の配信からずいぶん時間が経ってしまいました。![]()
気持ちでは、もう少し頻繁に配信をしたいところなのですが、色々と諸事情ございまして・・・(と言い訳を言っておきます(笑))![]()
さて、本日は表題の通り、『新NISAについて』お話をしたいと思います。![]()
NISAが新しくなり、多くの方の関心が高まっていることかと思います。![]()
デフレから一気にインフレ(実際には、スタグフレーション(※))に移行し、これまでのお金の価値とモノの価値が変わる局面にきていますので、何等かのかたちで資産運用をしておく必要性が高まっているのは事実です。
デフレの時代では、日本人が大好きな「貯金」がある意味最も有効かつ安全な資産保全だったと思いますが、今後は多少リスクを取りながらも運用に舵を切る時期にきていると思います。![]()
(※)スタグフレーションとは・・・
「スタグフレーション(景気停滞)」と「インフレーション(物価高騰)」を組み合わせた言葉で、低成長率と高失業率(スタグネーション)に物価の上昇(インフレーション)が重なった経済状況を指します。
そこで、いよいよ新制度になった「新NISA」ですが、この機会にスタートをしたい(もしくはスタートした)方も多いのではないでしょうか?
新NISAの最も大きなポイントは、「運用益が非課税」というメリットです。![]()
通常、特定口座での株などの運用において出た運用益については、20%の源泉分離課税がされますので、新NISAは運用が好調な時には大きなメリットを享受できる制度になります。
一方、新NISAは、デメリットはないのか・・・。![]()
実は・・・。
新NISAは、「メリットばかりではありません」・・・。![]()
「ええええ〜!?何それ~?」ってなると思うのですが、とかくメリットばかりが強調されているケースでは、その裏に隠れているデメリットの存在を知ることも重要になってきます。
それでは、ここから新NISAの仕組みからメリットばかりではない点についてまとめてみます。![]()
●「新NISA」の「制度としてのデメリット」は、「損」に弱い。![]()
投資をする方は、少しでも損を減らすために「ナンピン買い」や、「損益通算」「損失繰り越し」などを駆使します。けれど、「新NISA」では、こうした手法をフル活用出来ない。
1.「ナンピン買い」が難しい ![]()
「ナンピン(難平)買い」・・・保有している銘柄の株価が下がったときに、さらに買い増しをして平均購入単価を下げる買い方。
(例)
100万円の株を1株買い、これが50万円になってしまったら、さらに100万円で2株買えば、平均取得価格は約67万円になりますから、100万円になるまで待っていなくても、株価が67万円以上になったら売れば利益が出ます。
この株が、さらに30万円になってしまったとしたら、90万円で3株買えば、トータル290万円で6株持てますから、1株あたりのコストは約49万円。つまり、株価が49万円以上になると、利益が出ます。
※「新NISA」では、1年間に240万円までしか株を買うことができず、同じように「ナンピン」で取得コストを下げようと思っても、230万円で4株しか買えない。この場合、株価が58万円以上にならないと利益が出ません。
しかも、「新NISA」の投資の枠は240万円なので、すでに他の投資商品を買っていたら、その年はどんなに株価が下がっていても、買い増すことはできません。 これでは、株式投資の自由度があまりに低いと言わざるをえません。
「新NISA」のほかに普通の証券口座を持つという人もいるでしょうけれど、そうなると、「損益通算ができない」「損失繰越ができない」などのデメリットも出てきます。
2.「損益通算ができない」![]()
「損益通算」・・・赤字部分と黒字部分を相殺すること。
(例)
「新NISA」の投資枠は小さいので通常の証券口座も持つという場合、A社の株を「新NISA」で100万円で買い、B社の株を同じく通常の証券口座で100万円買ったとします。この場合2つの株を売るときに、A社の株が70万円になってしまい、B社の株が130万円に上がっていたら、通常の証券口座なら赤字から黒字を差し引きして儲けはゼロにすることができるため、税金を納めなくてもいいということになります。 ところが、A社の株が「新NISA」の口座にある場合には、この「損益通算」ができないので、B社株の利益の30万円に対して、約6万円の税金を払わなくてはなりません。
3.「損失繰り越しができない」 ![]()
「損失繰り越し」・・・株取引で出た損失を、翌年以降最長3年間、繰り越しすることができるというもの。
(例)
200万円で買った株を100万円で売らなくてはならなくなったら100万円の損になりますが、通常の口座ではこの損は翌年以降に繰り越されます。
●相続時の課題 ~NISA口座を持ったまま相続が発生した場合のケーススタディ~
【故人】 【相続発生時】 【売約時】
取得費 100万円 ⇒ 株式価額 50万円 ⇒ 株式価額150万円
■一般特定口座の税務取扱い
相続をした株式を売却した場合、取得費(所得価額)は、亡くなった方の取得価額を引き継いで税金を計算する。
売却時価額150万円―取得費100万円=売却益50万円
■NISA口座の税務取扱い
『購入時の価額を使用すること』が出来ない。
⇒NISA口座の場合、取得費の引継ぎが認められていない。
(故人のNISA口座から相続人のNISA口座への移管は出来ない。)
相続発生時の価額を使用するため
売却時価額150万円―相続発生時価額50万円=売却益100万円
※NISAで運用していた株式を相続した場合、取得費(取得価額)は、相続時の株価で税金を計算するというルールが明記されています。
つまり、「新NISAは、値下がり(含み損)に弱い」ということになります。![]()
誰しも運用が好調な時の想定はしやすいのですが、運用が不調な時の想像はしにくいものです。
そうした局面で、「どのようなことが出来るか・・・」という点は、資産運用をしていく上で必ず知っておきたいですね。
ここ数日の日経平均株価を見ますと、運用が不調になる局面を想像しにくいかとは思いますが、好調の時も不調の時もあっての市場であることを意識することは重要になってきます。
ということで、資産運用については、正しく制度を理解することや、そのメリット・デメリットをしっかりと把握することは大切ですね。
まずは、ライフプランの見直しをし、①運用に回せる資金の枠を明確にすること②いつ、どのタイミングでその資金が必要か、③その他のライフイベントとのバランスは大丈夫か・・・など、ひとつひとつ確認をしてからのスタートが安心ではないかと思います。
そうした時には、まずはご一報いただけたらと思います。
一緒に考えていきましょう!
