お金の豆知識(しくみ) | fp.takunの”Improve your quality of life Blog”

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こんにちは😃


4月も中旬を過ぎ、いよいよ初夏に向けて暖かい日が多くなってきましたね。ニコニコ


ウグイスの子が、「ホーホケキョ」の鳴き声練習をしていましたが、最近ではずいぶんと上手に鳴けるようになってきました。おねがい

ツバメの家づくりも順調に進んでいるようです。おねがい


自然の動きを見ていますと、何とも楽しい気持ちになりますね。照れ


週末農家の私は、苗や種の準備などをして、これからの収穫の準備をしています。

色々な野菜が採れるのも、とても楽しいですよ。ニヤリ



さて、本日は、「お金の豆知識(しくみ)」とさせて頂きます。


このテーマでお話をしますのは、2024年7月3日から「新紙幣」になりますので、少しだけ話題づくりにもなるかなと思っております。ニヤリ


新紙幣は、一万円札;渋沢栄一、五千円札;津田梅子、千円札;北里柴三郎になります。ウインク


新しい紙幣への変更も久々ですから、ちょっと新鮮な気持ちになるかもしれませんね。


今回変更になるのは、日本銀行が発行する日本銀行券と言われる紙幣になります。


一方、貨幣については、財務省造幣局が造幣していますので、各貨幣には、『日本国』と記載されています。


つまり、日本円は、紙幣(日銀券)・貨幣(コイン)の2種類存在するということです。



ちなみに、日本銀行(資本金は1億円)は、日本の中央銀行ですが、民間企業になります。

資本金1億円のうち「55%を政府が保有し、45%を民間が保有」しており、売買されているのは民間保有の部分となります。


※アメリカのFRBは、厳密には中央銀行ではないのですが、中央銀行の機能をもった民間企業になりますが、日銀と異なり、100%私有銀行になります。

アメリカ合衆国ドル紙幣の発券管理は連邦準備制度が集中的に行っていますが、法令上、個々の紙幣はアメリカ国内に12行ある連邦準備銀行が個々に発行しています。 

紙幣製造は製版印刷局と合衆国造幣局によって行われ、1日あたり65000万ドル相当の紙幣と硬貨が製造されています。


 

ここからは、「お金の歴史」についてお話をしたいと思います。


皆様は、「兌換(だかん)紙幣」 と「不換(ふかん)紙幣」 という言葉を聞いたことがございますか?


「兌換紙幣」は、金や銀の裏付けをもった紙幣になります。

金や銀と紙幣を交換することが出来る紙幣です。


ご年配の方は、「そうそう、そうだったよね」ってなると思うのですが、世界でも日本でも、以前はこの「兌換紙幣」が主流でした。

いわゆる、「金本位制」の通貨が流通しておりました。



歴史の時系列を下記に掲載してみますね。


1897(明治30)年

日本銀行券は金と交換ができる金兌換券(「日本銀行兌換券」)に(金本位制)。 

1931(昭和6)年 日本銀行券の金兌換が停止。

1942年 「日本銀行法制定」により、兌換制度が正式に廃止され、管理通貨制度に移行

 

※TOPICS;日本における「不換紙幣の発行」

なぜ日本は不換紙幣を発行したのでしょうか?

 

明治10年(1877)に西南戦争が起こると、政府は戦費を補うため不換紙幣(ふかんしへい)を大量に発行。 

その結果、激しいインフレーションと国際収支の悪化による正貨の流出が起こり、財政は破綻に瀕することとなりました。


 

●1971年(昭和46年)8月15日 「ニクソンショック」米国2回目のデフォルト危機だったと言われています。


ニクソン大統領が米ドル紙幣と金の兌換(だかん)を一時的に停止することを宣言。

アメリカは金とドルとの交換をいつでも保証していましたが、ベトナム戦争による軍事費拡大などが原因で財政が悪化。 

金が国外へ流出し、交換ができなくなったため。突如離脱すると発表したことでドル相場は大暴落に見舞われました。

 

⇒しかし、その一方で・・・。(1973年オイルショック後)

●1974

サウジアラビアと王家の保護を約束する見返りに原油輸出を全てドル建てで行うことに合意。

金に代わって原油を支えにすることでドルの価値が安定するように取り計らった。

ペトロダラー(オイルマネー)の始まり。

 

※ペトロ(Petroleum=石油の意味 +ダラー(dollar=ドル ⇒Petrodollar


(参考)

●1985年(昭和60年)9月22日 「プラザ合意」

プラザ合意前日の東京市場では1ドル=242であったが、1985年末には、1ドル=200円を切るまでの円高が進み、さらに、1988年の年初には、1ドル=128円をつけるまで進行した。 円高で競争力の落ちた日本国内の輸出産業や、製造業を救済する為に、円高対策として、19872月までに5回の公定歩合引き下げが行われた。




つまり、1971年のニクソンショックを契機に、「兌換紙幣」から「不換紙幣」へと切り替わっていったと言えます。


「不換紙幣」とは、その字の通り、「不換(ふかん)=交換ができない」紙幣になります。


これまでの兌換紙幣は、金や銀などの裏付けがありましたが、不換紙幣にはそれがありません。


FRBや日銀が印刷した紙幣を、その価値として認識して使用されているということにもなります。



また、不換紙幣は、「信用創造」という原理の下に成り立っていると言われています。


「信用創造」とは、銀行が貸し出しを繰り返すことによって、銀行全体として最初に受け入れた預金額の何倍もの預金通貨を作り出すことを言います

 

銀行が貸し出しを繰り返すことによって、銀行全体として最初に受け入れた預貯金額の何倍もの預金通貨を作り出すこと。

つまり、「借りる人」が存在し続けることで成り立っている訳です。


現在、米ドルが基軸通貨としての機能を持っていますが、「オイルマネー(ペトロダラー)=オイルの決済を米ドルですること=オイルが支えている」と言っても良いかもしれませんね。




実は、このペトロダラーについて、変化が起きているのをご存じでしょうか?


この出来事は、52年に1度の大きな変革期とも言われています。


822日から24にかけて開催されるBRICS+の年次首脳会議では、加盟国が米ドルに対抗するために、ゴールドを裏付けとした新しい通貨を導入する予定と発表。

BRICSの金に裏付けされた通貨は822にプレビューされ、段階的に実装される予定だと言われています。



つまり、BRICSが「金本位制」を復活させるということなのです。

BRICSの拡大したグループは40カ国以上で構成されており、世界人口の約46%、世界GDP(国内総生産)の約36%、原油生産量の約41%に上り、経済的に重要な地位占めています。さらに、BRICS諸国は、経済的な連携を通じて新興国の地位を確立し、世界経済の中で存在感を増しています。さらに申請する国が増えてきている状況で、中東のグローバルサウスと言われる国々も加わっています。つい最近でもジンバブエなど3カ国が申請をしたというニュースもありました。

BRICSの今回の発表は、米ドルを世界の基軸通貨から脱却させるという、大きな変革を意味していると言えます。

今後、G7を中心とした西側諸国中心の世界経済から、BRICSの台頭による新たな局面に突入をしていくと思われます。

経済の流れやお金のしくみを意識的に確認していく事は、今後益々重要になってくると思っています。

さ〜、これからどのような事が起きるのか!しっかりと自分の眼で、自分の頭で捉えていきたいですね。

 

TOPICS「ジンバブエ 金本位制へ」

インフレの原因はお金の刷り過ぎ?


なぜ、そこまで高騰したのかというと、ジンバブエの通貨を発行していた中央銀行(ジンバブエ準備銀行)が、政府の要求するままジンバブエドルを発行し続けたから。 

一生懸命働いてお金を稼いでも、印刷するだけでお金を持つことのできる人々が、どんどんお金を刷って、使っていたらどうなるだろう?

 

611、アフリカ南部の国、ジンバブエの通貨「ジンバブエドル」が廃止された。廃止された背景は2008年のインフレ。しかし、ただのインフレではない。なんと5000億%のインフレなのだ。

 わかりやすく円に例えると、100円ショップが「5000億円ショップ」になるということ。通貨の価値が、50億分の1に下がったので、今までの50億倍のお金を出さないと同じものが買えないということです!

 

ジンバブエ中央銀行は20244月初旬、実物としての価値を持つゴールドと外貨準備に裏付けされた新たな法定通貨ジンバブエゴールド(ZiG)を発行しました。