島本駅前の楠木正成「桜井の別れ」西国街道の桜井駅跡史跡公園へ
201系が通り過ぎた後ひだ25号まで写したところで。
これまで島本で列車撮影をしたあとの行動パターンは山崎や桂川、京都方面に移動して続きをするか、
梅田かエキスポシティで映画を観たり買い物をして帰るかだったのですが
去年あたりから度々通ってきたここ島本駅、
この通過中の特急はるかの後方
駅のホームの東側に見える樹々
今回は前々から気になっていたこの公園に立ち寄ってみることに
橋上から東口の駅前ロータリーを一望、
東口を出て駅のロータリーへ、
さっきいたホームを外から、
少し先に行くと史跡櫻井駅址(楠正成傳説地)の碑、
桜井駅跡といってもかつてこの位置に鉄道の駅があったわけではなく街道沿いの宿駅のこと、
宿場の馬の継ぎ渡し(乗り換え)をする場所のことで現在使われている駅の語源になったもの、
また、同じ地名ですが奈良にある桜井とは直接関係は無いようです。
碑の先にある公園の入り口を入ります、
入口付近には
謡曲「楠露」と桜井の駅の高札、
忠義貫乾坤(ちゅうぎけんこんをつらぬく)の碑、
そして案内図、1921(大正10)年に国指定の史跡に指定されています。
ここから公園内を時計回りに見ていきます。
楠公父子別れの石像、
楠公(なんこう)父子とは楠木正成と正行(まさつら)父子のこと。
楠公といえばまず思い浮かぶのが大阪府下唯一の村千早赤阪村、
楠公の居城であった千早城趾と赤坂城趾には何度か訪れたことがあります。
それ以外では正行、正時兄弟が討ち死にをした四條畷が思い浮かびますが、それらとはまた別の有名なエピソードの舞台となったのがこの地、
楠公父子訣別の所の碑、
碑の文字は日露戦争で旅順攻略戦を指揮した陸将で乃木坂の地名の由来にもなった乃木希典(のぎまれすけ)の揮毫(筆跡)。
櫻井駅跡碑、
湊川の戦いに赴く前に西国街道にあるここ桜井の駅で楠木正成、正行父子が今生の別れを交わしたとされる場所、
この「桜井の別れ」は大河ドラマにもなった「太平記」やアニメ化もされたコミック「逃げ上手の若君」にも登場する有名なシーン(アニメではまだ未登場)なのですが、いつも来ていたホームのすぐ傍らにありました。
さらに進んで順に見ていきます、
手水鉢
旗立松、正成が軍旗を立てかけていたとされる松の巨木があった跡、
明治期にその木は枯れ落ちたため現在はその一部が小屋に保管されています。
楠公六百年祭記念石碑
昭和10年の600年祭式典で建てられた碑、今あるのは当時のものではなく島本駅開設時に新設されたもの。
奥中央にあるひときわ大きな石碑、明治天皇御製の碑、
明治天皇御製とは明治天皇が詠んだ歌ということ、
子わかれの 松のしつくに 袖ぬれて 昔をしのふ さくらゐのさと
(子別れの 松の雫に 袖濡れて 昔を偲ぶ 桜井の里)
こちらの碑の揮毫(筆跡)は東郷平八郎によるもの、日本海海戦を勝利に導いた海将。
乃木、東郷と言えば「坂の上の雲」が思い出されます。
裏面には楠木正成が死を覚悟した際に「命尽きるとも七度生まれ変わりて国に報いん」と誓ったことに由来する「七生報国」の文字、
その下には漢詩、頼山陽翁(らいさんようおう)の過桜井驛(さくらいのえきすぐる)の詩。
公園内を1周し最初の入り口から外に出ます、
阪急京都線の水無瀬駅まで400メートル、以前遅延があった時にもこちらへの振替輸送の案内がされていました。
いっぽうJRの島本から高槻までは一駅なのに6キロも離れています、
この島本も2008年にできた請願駅なのでそれ以前はここからさらに山崎まで駅はなく一駅で7キロ半も離れていました。
歩道の脇に西国街道の解説
奥にパーキングの入口が見えます、車で来る時はここを利用することになりますが一方通行なので今いる位置=駅前のロータリーからは進入できず迂回してくる必要があります。
その道なりにある楠公父子訣児の処の碑、文面が公園の外向きに建てられています。
駅の方に向かって時計回りに進むと西国街道史跡案内
左側に視線を写すと島本町立歴史資料館、
もとは桜井駅址の記念館として建てられた「麗天館」という建物で国登録有形文化財に指定されています。
ひととおり駅前を散策したあと
摂津の山並みをイメージしてデザインされたという島本駅舎の輪郭を眺めながら再び駅に戻ります、
橋上駅舎から見る風景、去年来た時にはまだ工事中だった駅前のマンション、ジオ島本も完成、今年の10月から入居開始らしいです。
手前左に見える四半円の赤い屋根は駅の施設ではなくて幼稚園、
駅周辺の風景も随分と変貌を遂げました。
多種多彩な鉄道車両が往来する鉄道撮影地としても名高い島本駅ですが、
周辺の再開発により建物が急速に増え近代化の象徴のようなイメージだった駅のすぐ傍らにこのような歴史遺産が遺されているのを見てさらに愛着が湧くことになりました。












































