こんにちは!
前回、アコギの写真の撮り方のその1をお伝えしました。
今回は、その1で用意したアイテムを使って、魅力的なアコギの撮影方法をお伝えします。
こうした写真を撮るには、いくつかのポイントがあります。
その一つが、前回お伝えした、ツヤあり塗装のボディへの写り込みをなくすようにするということです。
こうしたツヤ消しの黒い布を貼ったボード2つでギターを挟むようにして、反射しないようにします。
撮影する位置からボディを見て、表面に写り込みがないように、黒い布のボードを最適な位置に調整します。
丸で囲んでいるところのような写り込みがあったら、ボードを移動させ、反射しているところを消すようにします。
ボディへの写り込みがなくなったら撮影はOKなのですが、この状態からただ撮ったとしても、魅力的なギターの写真にはなりません。
その理由は、「光が足りない」のです。
この写真はどう思いますか。よく撮れているでしょうか。写り込みもなく、悪い写真ではありませんが、良い写真でもありません。
全体に画像が暗めで、写真用語で「眠い写真」なのです。つまり、光が足りないので、色の鮮明さが出ていないのです。
写り込みを防止するために、黒いボードを左右に立てると、光はさらに足りなくなります。ですから、光を追加してあげなければなりません。どうやって足すでしょうか。
ストロボ(スピードライト)を使用します。でも、カメラの上にストロボを付けて、ギター正面に光を向けるとどうなると思いますか。
こんな風に、色が白く飛んでしまいます。一点に強い光を照射したからです。人の顔も、ストロボの光を直接当てると、こんな風に白くなって表情がわからなくなります。
ですから、ストロボの光は直接当てるのではなく、角度を変えたり、光を柔らかくして当てるようにすることが必要です。
そうなると、ワイヤレスフラッシュにして、ソフトボックスにストロボを入れて撮るのが効果的になるのです。
これがソフトボックスです。後ろからストロボを挿し込んで、ワイヤレスフラッシュで使用すると、ソフトボックスと白布(ディヒューザー)で柔らかく拡散した光が出るようになります。
このソフトボックスを使った柔らかい光を、角度を考えながら当てて撮るのです。その点はまた別の回でお伝えします。
ではまた!