こんにちは!
こんな絵を見ると、「ああ、コンピューターグラフィックで描いたものでしょ。」と思うかもしれません。
確かにこの白い曲線は、パソコンで描いた曲線にしか見えません。
これも似ていますが、ちょっと一部に手書き感も見えます。では、手で描いたのでしょうか。ちょっとフリーハンドでは無理があります。
答えは、こうやって描いているのです。
インクの入ったボトルなどをひもで吊り下げて、楕円を描くように振り子にして回しているのです。塗料は一定に出ますので、軌道上にインクが落ちて曲線を描くのです。
振り子はペンキの缶でも構いません。実際の動画をご覧ください。
最初と最後だけ人間の力が必要ですが、あとは振り子任せの芸術です。物理の法則も利用してるわけだと思いますが、面白いですね。ちなみに、「Pendulum Painting」と呼ばれているようです。
たくさんの色を順番に使うと、より芸術性が増してゆきます。次の動画は
色、インクの配合や、ボトルの口の広さなどで、いろいろな描き方ができるので、奥が深いですね。
ちなみに、ペンキの代わりに砂を使用した、「Sand Pendulum」という分野の芸術もあるようです。
砂独特の点描のような表現もいいですね。
逆に、砂の上に分銅で模様を描いていくスタイルもあるようです。
いや~これも面白いですね。
こうしたものを見ていつも感じるのは、「その方法を考え付く」こと自体が芸術だということです。固定概念や狭い経験だけに縛られているうちは、こうした発想が出て来ないものですね。
ギターやバイオリンなどの楽器を考案し、改良されていったのも、先人たちの芸術的発想があってのことでしょう。
その先人たちの発想に、新たな独自の発想を加えられたら最高ですね、と、思うのですが、頭の固いワタクシにはとうてい考えつかないのであります。
ではまた!