SHE LOVES YOU / PRETTY BOYS ザ・プリティボーイズ | Dream Lights

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ハーじゅう〜ツェ〜

5月にアナログ音源をデジタル化しようと、キャプチャーボックスを購入して、その第一弾として『If I Only』をyoutubeにアップしました。

 

 

その後、音楽活動が忙しくなりこちらの作業が中断されていましたが、お盆で休暇をとったので、少しずつやってみようと考えています。

 

今回、表題にありますように『SHE LOVES YOU / PRETTY BOYS』は、ボクが18歳、従って1972年あたりだと思われますが『ロック研究会』というサークルで2年先輩の『関口衝』さんによる自主制作レコードです。

 

LF(ニッポン放送)で4曲レコーディングされ、作曲家で後に『とんぼちゃん』のアレンジャーもされた『中村弘明』さんがプロデューサーとしてクレジットされていまして、中村弘明さんは関口衝さんの従兄弟というご縁でプロデュース並びにディレクターとしてお願いされたのだと思います。

 

この時ボクもベースを弾かせていただきました。

 

もう52年も前のレコードなので、いただいた1枚の盤そのものも傷が多くノイズだらけですし、ジャケットもこのように風化してしまっています、もうこれは記念として急いでデジタル化しておく必要があるという思いでやってみました。

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手書きの裏表紙、実はボクの字にソックリなのですが、書いた覚えは全くなく、誰が書いたのか・・・・って、やっぱり?

 

 

こちらA面の『SHE LOVES YOU』

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こちらB面『PRETTY BOYS』

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ボクの音楽活動はここから始まった、といっても過言ではなく、このレコーディングをきっかけにその後中村弘明さんから呼ばれる機会が生まれました。

 

『ザ・プリティーボーイズ』は前述の『ロック研究会』に在籍していた若者たちの中の一つのグループで、当初はそんなバンド名もなかったと思います。

 

ちょっと長くなりますが回顧録的に

 

もともとは新入生歓迎の『ロック研究会』の教室を見に行ったことに始まり、その中の1つのバンドがとてもカッコ良くて、レベルが違うな〜って思って見ていました。

そこで大胆にもボクは飛び入りでベースを弾かせてくださいと、(ダンディーな)ベースの方がいらっしゃったのにもかかわらず、ベース(Greco SG Bass)までお借りして、6/8ブルースを合わせていただきました。

その時点で、そのままボクはここのバンドのベースとしてメンバーになり、『ロック研究会』の新人となりました。

ちなみに、その時にいらっしゃったベースの先輩(お名前は失念。。。)は元々抜ける予定であったとか・・・

 

でですね、このバンドですが、実は当初『デレク&ドミノス』であるとか『オールマンBB』なんかを演奏するグループだったんですね。

すぐに(河口湖だったか)合宿があって、ボクも参加して練習したんです。

その夜、メンバーとダベりながら音楽論とかそんな話をしている時に、ギターの関口先輩と森先輩が、『ビートルズが好きなんだよね』ってそんなことを話されて、『え!?そうなんですか!?』ボクも高校時代はビートルズバンドをやっていてビートルズは大好きどころか、ビートルズ命!くらいに思っていましたから、この全員の意見の一致を機に『デレク&ドミノス』から宗旨替えとなり、ビートルズバンドになったという面白い経緯がありました。

 

そしてそのバンドこそが『THE PRETTY BOYS』です。

 

先輩お二人はボクが高校時代の『ビートルズ完成度』とは桁違いのテクニックをお持ちで、レコードそのままの音を出して、見たこともないようなコードを押さえて、こんなに難しいことをやっていたんだ、と感心することばかりでした。

 

当然ですが、こうなったらボクも本物の『Hofner』バイオリンベースを買わなくちゃいけません。

ということで、当時どういうご縁だったのか、御茶ノ水のTG楽器◯◯さんがヨーロッパへ楽器の仕入れに行くというので、ヘフナーを1本注文することに。

買付に行って、ベースが到着するまでに1ヶ月ほどかかるので、その間、アルバイトして資金を稼いだ記憶があります。

 

今でこそヘフナーは30万だの高いのは50万あるいは80万もするベースですが、72年当時は¥68,000.-くらいでした。

まだヘフナーも過渡期で復刻モデルが出る以前でしたから、ポールの持っていたヘフナーとはアチコチ違うモデルでしたが、それでもヘフナー、最高に嬉しかったです。

 

そしてようやく、本題となりました関口先輩による自主制作レコードになっていきます。

 

ビートルズコピーバンドはビートルズトリビュートバンドとは違い、いかにコピーして本人になりきるかというところが大事なところで、これは時代時代で周期的な波があるようで、ボク等の頃には『バッド・ボーイズ』『レモンドッグ』といったバンドが出ていましたし、『キャロル』がそんな頃だったと思います。

 

このレコーディングをきっかけにその後中村弘明さんからいただいくベースのお仕事(かぜ耕士さんのサポートとか)が『ベース弾き』として性に合ってるし、将来の方向であると思えてきたのも確か。

 

そんな記念すべき思い出のレコードでした。