Sugi Bass | Dream Lights

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ハーじゅう〜ツェ〜

Sugi Bass ついにお別れです。



所有期間にして6年と4ヶ月、最後に使ったのは今年3月のライブでした。

ボクにとって、再び始めた音楽活動の原動力になった記念すべきベースで、これまでのブログ記事に幾度も登場し、その度に絶賛していたことを思い出します。

いろいろな意味で期待を裏切らない、どころか必ず期待以上の成果を出してくれたベースでしたね。

しかし・・・

G弦のローポジション(使う弦によって変わります)で♯する現象、これだけは何とも言い難い。

チューナーで測っても値的には許容範囲内に収まり、トーンコントロールを絞ると少しはわからなくなる・・・とは言え、♯して聴こえてしまうのですからボクにとって致命的な現象です。
果たして自分だけが感じているのか・・・バンドのメンバーに伝えても、全然気が付かなかったという返事が返ってきます。

そんな気がするだけなの!?

ということも考えましたが、そんな気がするということはそう聴こえているということであって、そう聴こえている以上、気のせいということだけで片付けられる問題ではありません。

ボクは最近、フレットが付いていれば、どのベースでもこの現象はあるんだと思っています。。。

気付くか気付かないかの問題かな~って思ったり。
若い頃レコーディングした自分のベースを聴いていると、たまに『アレ?』って思うほど音程がオカシイ部分があるんですね。
やっぱりポジションによっては♯したりしてるんです。
当時は全く気付かなかったことですが、今になって聴くと、絶対♯している(笑)
それよりも、ボクのHofner、YAMAHAでも同じようにポジションによって♯する現象を確認しています。。。

しかし何故♯なのか・・・
♭は無いのか・・・

もしかしたら♯も♭もしているけど、♯の方が耳につきやすいだけなのかも・・・

そんな意味では『プレシジョン』であるフレットがあっても、実際は弦のクセもあるし、ブリッヂのオクターブ調整をしても弦によって、あるいはブリッヂの高さによって調整幅は変わってきますよね。
フレットは正確に打ってあっても、それがどう正確なのかと言うと。。。

つまり弦の半分の位置であるオクターブしか合わせていないのであって、じゃあローポジションの半分とハイポジションの半分はどっちが正確なのか!?
各弦にブリッヂは一つしかない訳で、フレットで割り付けた音程を正確にチューニングすること自体、元々出来ないんじゃないかと。

まあ、許せるかどうかということはありますが、Sugi Bassはかなりクリアな音が出ますので、そんな部分までハッキリと出てしまったのかも知れませんね。

正確だからこそ、不安定な音程までも正直に出てしまったと、ボクは結論付けています。

だからね、少しぐらいイイカゲンなベースの方がいいんですよ(笑)

現にHofnerだってYAMAHAだって、そんなこと全然気にならない。
元々正確に音が出るとは思っていないので、少々音がズレていても、そんなもんだよ!で終わっちゃうし(笑)

Sugi Bassだったから許せなかったと前回の記事に書きましたが、
ここまで完璧なベースでありながら、何故か音程が♯するという、このアンバランス。
その辺のベースと変わらないジャン!それどころか、より以上に♯してるし。。。

みたいな失望感ですよね。

幸い?すでにボクはHofnerやYAMAHAで自分らしく弾く楽しみを覚えてしまって、もう好きなベースで弾くことにしましたから、Sugi Bassは売却のタイミングを待つだけになりました。

時々、Sugi Bass本当に売っちゃっていいのか!?って思ったりしていたので、しばらく部屋に置いてありましたが、実際ボクの中では、もう使えないんだよね・・・
だからってYAMAHAでいいの?って思わなくもないんですけど、何度かリハーサルやライブで使っているうちに、だんだん自信を持って弾けるようになっちゃって、50年前のベースだけど、これはボクのベースだと胸を張って言えるような心境になっています。

ベースの価値ってなんだろう、ってそんなことを思ったりもしますが、やはり個人の問題なんですね、こうだ!と言い切れるものではありません。

ボクはボクなりに、こんなベースしか残っていないけど吹っ切れた気がして、一歩前進したのは確か。

トレードマークになるカモね!