HofnerやYAMAHAを使うようになってから、細かいことが気にならなくなってきた、とは言うものの、今回のライブでYAMAHAの弦高がちょっと高かったので、調整し直します。
家で調整してきたのに、実際演奏してみたらちょっと違った、という感じで、勘が鈍ったか!?
まさか、ここへきてネックが反ったということも100%ないとは言えないので、そこも含めて今度はキッチリ調整します。
ネックの反りを確認する方法で、楽器屋さんがよくやるのは、なんか端のフレットを押さえてネックの真ん中の隙間を確かめる方法なんですけど、ボクはナット側とブリッヂ側から直接ネックを目視するんです。
どの程度反っているかを確認するのは、目視が1番!って思っていますが、最近では老眼のせいで、はっきり見えなくなりました。
ネックの長さ全部に焦点が合わないんですよ(笑)、なので、ちょうどいい度数のメガネに掛け直さないと、反っているのか真っ直ぐなのか全然わからない。。。
ブリッヂの駒を少し下げて、駒はあくまでも水平にしますが、このベースは古いので当時のブリッジ特有の症状が出てきます。
と言うか、駒そのものの高さが高いんです、本体の設計で駒を低く作ることが出来ないので、駒は高く幅が狭い。
弦高を下げると、駒を押し下げる力が弱くなるので、駒を水平にしても左右片側のどちらかのネジが効かなくなってきます。
しかもこんな状況でピッキングすると、高さがあるので駒が弦に引っ張られて持ち上がる状況になります。
ここは何とか駒の左右のネジをブリッヂプレートに着地させて、ピッキング時にも安定させなくてはいけません。
で、ちょっと時間は掛かりますが、左右のネジの浮いてしまう方を支点にして、逆側のネジを微調整していきます。
ちょっとでも回し過ぎると、また片側が浮いてしまうので、ここは細心の注意を払って駒の圧力とバランスの取れる水平を探して調整します。
すると、ここだ!というポイントがあるんですね、ピッキングしても駒が浮かないポイント。
今回これは弦高が低い1弦で発生していまして、少し弦高の高い2弦からはその症状が消えていました。
全部の弦のバランスを見ながら全体の弦高を下げました。
ここで、このベースを購入した時から気になっていた1弦の14フレットのビビリ。
このポジションだけなんですけど、これは明らかにネックの歪み。
このままでも影響はありませんでしたが、ここまで弦高を下げたのだから、ロッドを少しだけ締めて、ネック全部のポジションを均等にすれば、たぶんもっとサスティンが効いて鳴ってくれるはず。
ただし、ロッドがまだ効いていればの話。。。
以前のYAMAHAのセミアコでは、Sugi Bassの下取りにする際、ロッドが空回りしていると指摘されまして、値が付かなくなった経験があります。
まあ、古いのでそうなったのかも知れませんが、今度のYAMAHAはもっと古いですからね。
ということで、このベースでは、ロッドについては怖くて触れなかった部分があって、そこは知らないことにするつもりでした(現実逃避!(笑))が、とうとう手を付けることに。。。
このベースのロッド調整はネックの根元にあり、ボディとネックがボルトオンされている場所にあります。
専用の治具があるのかも知れないけど、Hofnerでロッド調整に使うパイプレンチの棒の部分がちょうどピッタリで、これを使って少しだけロッドを締めました。
果たして効いているのか!?
何の変化もなければ、全く効いていないことになるんですけど、今回ロッドを回した時の手応えは確かに効いている感じでしたので、たぶん大丈夫だと。
そして弦高はそのままでちょっと確認してみると・・・
おお!何と、14フレットのビビリがほとんど感じられません。
全体の弦高がさらに気持ち下がったようで、捻れも緩和されたようです。
素晴らしい!
ロッドがダメだったら、かなり凹むところでしたが、このロッド調整は見事に成功。
気持ちだけのことだったんですけど、結果的に14フレットには効果があったということになりました。
でも、もうやらない(笑)
これ、このベースとしては完璧なコンディションですよ、きっと。
今のHofnerより調整度が高いです。
まあ、Hofnerはけっこうイイカゲンにセットしているところがありますので、それはその時になってしっかりと調整しようかと思っていますけど。。。
あとは、下げすぎていないか!?という点にだけ注意して、またさらに調整するかも知れませんね。
あまりに低い弦高だと、弾くのは楽だけど音として美味しいところを逃す場合があるので、ある程度の弦高は必要なんです。
ピッキングとの絡みで難しいところなんですが、何しろまだ買ったばかりです。
細かいことが気にならなくなってきたとか言っているのに、やはりやってることは同じ(笑)
根本的なこだわりは相変わらずで、楽器が変わったりして自分の中で少しずつ変化が起こっていますが、本当はさらにこだわりが強くなっているのかも知れませんね。
いい方向だな~って。