サウンドホールカバーは使えないな~!!
と、このたび身を持って体験したわけですが、以前Takamineのアコベを使っていた頃は、ほぼ毎回サウンドホールカバーを装着していました。
あまり音にシビアではなかったし、今のアコベと音の作り方も違うので、当時の音であれば、カバーを付けてもさほど影響がなかったのかも知れません。
リハーサルの段階で、サウンドホールカバーは外してしまいましたが、これはこれで正しい選択だったと思っています。
ライブではボクの真後ろにBASS CUBを置きまして、INPUT LEVELは9時くらいでPAに渡し、MASTER VOLは、ほぼMAXに近い状態まで上げていたんです。
モニターするために、VOL上げておいた方がいいだろうと解釈していたのですが、うまく背中がガードしてくれて、ハウリングには至りませんでした。
でも何度も振り返ってVOL調整していた際、背中のガードがなくなった途端ハウリングしやすくなったし、一度は弦もミュートしていたのにフィードバック状態になったのは、案外MASTER VOLのせいだったのかも・・・
もっとMASTER VOL落としておくべきだった・・・あるいはイヤモニ?
アコースティックライブをナメてはいけませんね、次回は気を付けよう!!
もう一つ、やはりサウンドホールカバーはもう使わないことにします。
アンプの位置であるとか、自分の立ち位置であるとか、MASTER VOL等、ハウリングを避けられるよう出来るだけ対処はしますが、どうしてもハウリングしてしまう環境に置かれる場合もありますよね。
ですので、そんな状況をあらかじめ察して、アコベを持って行くかどうか決めるしかありません。
いつもの慣れた環境であればアコベで対応できますが、まったくわからない場所で、しかも音量がデカいと判断される場合は、Sugi BassあるいはHofnerで凌ぐことに決めました。
ボクのアコベは、いわゆる『アコベらしくない音』に作っていますので、それがスポイルされるのであれば、使う意味がなくなってしまうと、先日のライブで実感しました。
その大前提が、サウンドホールカバーを着けない、ということでした。
音的には、Sugi Bassで代用できるとも思えませんが、こればかりは致し方ない。
どうせHofnerも持って行くのだから、本当に最悪の時はHofner使えばいいカモ。
むしろコッチの方が、音は近くなりますし。。。
しかしそれにしても、サウンドホールカバーでここまで音が変わってしまうとは、ちょっと想像以上でした。
残響が無くなるということは、たぶん普通の状態ではピッキングした後にボディの中で反響して、サウンドホールから放出される時に再び弦を振動させたりして、音の循環がスムーズに流れるんでしょうけど、カバーを着けてしまうと、ボディで鳴っている音も出口がなくなってしまうので、残響と言う点では無いに等しく、おかげでピッキングの微妙な部分が何も表現されません。
ここがサウンドホールカバー最大の問題です。
単にピエゾで拾った音が増幅されているだけになって、味も素っ気もない音だけが出てきます。
よく、アンプに通すとサウンドホールカバーは着けても着けなくても同じである、と言われる方がいらっしゃいますが、それは違いますし、この世界は理屈で割り切れるものでもありません。。。
マグネットピックアップでもピエゾピックアップでも、本体が違えば音が変わってきますよね。
おそらく単純なことではないんです・・・
考えてみたら、サウンドホールカバーって、ハウリング防止というよりもむしろ『消音』・・・ミュートが目的ですもんね。
音を小さくするのが第一目的であれば、音色どうのは二の次でしょうし、ハウリング防止になるというのは副産物的な効果だったと思います。
ですので、本当にハウリング防止だけを目的とするのであれば、違う方法で対処するべきだと思います。
ただし、それが何であるかは、わかりません(笑)
ちなみにK.Yairiさんで以前教えてもらったのは以下のような方法でした。
1.ボディーに布か何か詰める
2.イコライザーの付いたプリアンプを通す
これはハウリングする周波数あたりをイコライザーで下げるということですね。
3.ピックアップを交換する
ハウリングしにくいピエゾピックアップを選ぶということでした。
4.サウンドホールの縁にあるコントロール部分を取り外してしまう
それでサウンドホールカバーを無理にでも着けられる可能性があると。。。
5.立ち位置やアンプの向きを変えてみる
しかし5.以外は、いずれも音色は損なわれます、ということですので、つまりは音色そのままにハウリングを防止する手立てはない、ということですよね。
ですので、対策云々よりも、使えるか使えないかで判断して、アコベ使えそうもなかったら、無理しないで楽器をチェンジする勇気も必要だなと。。。