若い頃初めてHofnerを手にした時に、真っ先に戸惑ったのが、このコントロールパネルの使い方。。。
なんだか・・・よくわからないから、ア~でもない、コ~でもないとイジリ倒して、一番いい音のするセッティングを見つけて使っていました。
かの、ポール・マッカートニーもボクと同じセッティングで使っていた、というのは後に知りました。
というか、それしか使えるポジションがない・・・(笑)
Hofnerのコントロールパネルはこのようになっております。

左右のノブはボリュームとトーンではなく、両方ともボリューム。
ややこしいのは真ん中3ヶ所のスライドスイッチでして
RHYTHM/SOLO
BASS ON
TREBLE ON
という文字の書かれたスイッチしかありません。
左右のボリュームはお分かりの通り、フロント・ピックアップとリア・ピックアップ(以下FPとRP)のボリュームです。
表示と理屈が、なんでそうなのか、ボクにはぜんぜんわからないのですが、仮に左右のボリュームをフルにしていた場合・・・
BASS ONというのはFPを指し、TREBLE ONはRPを指しているON/OFFのスイッチだと、普通考えるとそうなのですが。。。
BASSもON、TREBLEもONの状態では双方のピックアップがOFFとなるようで、音が出ません。。。
逆に、BASS、TREBLE双方を無表示側にしていると、両方のピックアップがONになります
ナンのこっちゃ(笑)
で、これを踏まえて、音の出ないBASS ON、TREBLE ONの状態から言いますと。
TREBLEだけを無表示にすると、BASS ONが今度は有効になるのか、FPがONになります。
BASSだけを無表示にすると、逆にTREBLE ONが有効となり、RPだけの接続になります。
双方無表示にすると、先ほどの通り、FP、RPともONになるという、わかったようでわからない接続になっているみたいです。。。
まあ、表示はちょっとヘンですけど、やっぱりピックアップのON/OFFスイッチであります。
3つのスイッチのうち2つまでもが、単にピックアップのスイッチ(笑)
ということは、いわゆるトーンコントロールに相当するものは!?
そうなんです、残りの1つ、RHYTHM/SOLOの切換えスイッチだけが、言ってみればトーン切換えになっています。。。
通常、RHYTHM位置で使っていて、何かあるときはSOLOスイッチで強調する、みたいなつもりなんでしょうけど、RHYTHM位置では低域がカットされてしまって、しかもゲインも半分くらいまで落ちてしまいますので、これじゃ普段も使えない(笑)。
何かなくても初めからSOLO側で弾かないと、マトモな音にならないんです。
ま、一応これがトーンコントロールと言えば言えないことはないけど、事実上トーンコントロールは無いのと同じですね。
可変式のトーンコントロールなどは夢のまた夢(笑)
従いまして、Hofnerの場合、ピックアップをFPにするかRPにするか、その両方にするか、だけの選択肢で使っているようなもの。
なので、一番使うのがSOLOでBASS ONというセッティング。
ポールも同じセッティングで使っていたということを書きましたが、ポールに限らず誰でもそうするんだよね(笑)
FP、RPを同時に鳴らすことも、まあ~あるかな、という程度でしょうか。。。
こんなコントロールなのか!?と思いますが、元々古い時代からあるベースなので、その程度で最初は出発したんでしょうね。
途中でコントロールの方法を変えた、という情報もないので、このまま現代まで続いてしまったと。
まあ変えたくても、ボクのHofnerみたいにリイシューばかりが重宝されるので、まさかコントロールパネルを変えてしまったらヤバイことになりますよね。
アクティブのHofnerだとか・・・(笑)